- Amazon.co.jp ・本 (95ページ)
- / ISBN・EAN: 9784251044778
作品紹介・あらすじ
ママの死を知ってから、ショックでパパと喋れなくなった小学3年生の楓は、学校の帰り道、光を放ち、言葉も喋る石と出会う。驚いた楓が石を持ち帰り、部屋でこっそり会話をしたのだったが、その様子を目撃したパパは、ママと一緒に化石の森で見た命と石の大きな循環を話す。手の中の石に命の不思議を見出した楓は、石とのおしゃべりでママの声を聞いたように思い、はじめて心に明るい気持ちが戻り、再びパパと喋り出すのだった。
感想・レビュー・書評
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丸いほんのり光る石を見つける。石は小さいけれど話をしてくれているような。 心の声をうまく出せるのご難しい時もある。ゆっくり慌てず乗り越えていく、成長の物語なんだろう。
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お母さんを亡くして無口になった楓くんを見て楓君は可哀想だなと思いました
「光る石はお母さんが送ってきたメッセージだったかもしれない」と書いている所で私は読み返してみると確かにそうかもしれないなと思いました。
楓君がたくさん喋るようになって
私も嬉しい気持ちになりました。
おすすめなのでぜひ読んでください -
学校の帰り、小学生の楓(かえで)くんはふしぎにひかる石をひろいました
──いっしょに連れて帰ってくれる?
石の声が聞こえた楓くんは石を持って帰りました
じつは楓くんは、小さいころおかあさんをなくしてからことばが出なくなり、ずっとだまったままなのでした
そんな楓くんをやさしく見守るおとうさんは、楓くんが石とおはなしをしているのに気がつきます
石の話題をきっかけに楓くんのことばが開かれ、心を開いてゆきます
──楓くん、大好きだよ。
『ある晴れた夏の朝』で第68回小学館児童出版文化賞を受賞
ニューヨーク郊外のウッドストックに住み、児童書から恋愛小説まで幅広く手がける著者が描く男の子の喪失と再生の物語
あかね書房“読書の時間”レーベルから、2021年3月刊
《中学年から高学年向けの創作読み物シリーズです。朝読などにも最適! ふしぎでワクワクするお話から、家族や友情のことまで、楽しくて心温まる物語と出会えます!》──“読書の時間”サイトの紹介文(既刊10冊) -
小学生の楓(男子)は、学校の帰り道でまん丸い石を見つけます。その石は光ってしゃべる石でした。楓は家に持ち帰ります。
お母さんを亡くしてから、話をしなくなった楓は、石とははなすようになります。そんな姿をみたお父さんは、楓にお母さんとの思い出を話しはじめます。
お父さんの待つ姿勢がいい。
木も石になる事を初めて知った。
アメリカにある化石の森国立公園に行きたくなった。
高学年向けのような装丁で、一見文字数回多そうだが、絵が多く字も大きい。よく読む児童なら2年生でも読めそう。
巻末に、光る石、恐竜の絶滅、化石の森の豆知識がある