ひみつだけど、話します

著者 :
  • あかね書房
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本棚登録 : 66
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (111ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784251073150

作品紹介・あらすじ

絵本作家で画家の堀川理万子さんが作絵で手がけた物語。小学3年生たちは、それぞれちょっとした秘密を持っている。電車好きの足立くん、ごきげんさんの小川さん、生きものに詳しいうっちゃん、学校がきらいなしゅうこ。…お互いの「秘密」を知って、なにげない言葉を伝えたり伝えなかったりするクラスメイトを、放課後の日ざしのようなやわらかさで描く。版元を超えて活動する「らいおんbooks」編集による、初の読み物作品。

感想・レビュー・書評

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  • 小学3年生って、どんな放課後を過ごしているのかな?
    自分の小3の頃を思い出そうとしたけれどあまりにも昔すぎて…。
    でも駄菓子屋さんには行ってたな。
    ひもつきのあめも記憶にある。"いちご味”が当たる確率が多めだったなぁと。

    この物語は、4人の放課後の過ごし方と何を考えているのかがわかる。
    ちゃんと同級生のことを思っている様子が、丁寧に表現されている。
    何気ない会話のなかにも思いやりを感じる。
    タイトルの「ひみつだけど話します」がちょっと可愛いなと。


    電車が大好きな足立典生さん。
    目玉を動かしてると、乗ってる人が見えるよとおつかいの途中の小川まやさんに教えてあげて、いっしょに電車を見る。

    小川まやさんは、女の人が落としたピアスをみつけてあげたら町で使える〈おかいもの券 50円〉をもらった。
    だがし屋で内海学さんに会って、お金ないからカメを見てるんだよというので、買いぐいはダメってお母さんにいわれてるけど、ひみつにしてくれたら何か買ってあげるよ。と、ふがしをふたつとひもあめひとつ買った。

    内海学さんは、おじいちゃんのお見舞いに行った帰り公園へ行くと上田しゅうこさんと会う。

    上田しゅうこさんは、学校を休んでいる。
    元気だけど学校へ行きたくないって言う。
    内海さんは、給食食べるために行ってるよと言う。
    上田さんのすきな給食は?って聞くとさばのたつたあげって。じゃあ、さばのたつたあげの日に学校へおいでよ。


    上田さんが学校へ来た日、学校終わったら電車を見に行く、4人で。



  •  これは現代のお話なのかと思うほど、子どもらしい子どもたちやどこか懐かしい風景が描かれ、作品全体にのんびりとした時間が流れている。読むうちに肩に入った力がすうっと抜けていくような、大人が読んで癒やされる物語だった。
     最後の日記に、絵も字も子どもが書いたように見えない作り物感があったのが残念に感じられた。見返し部分の地図も現実にはありえないような街で、ないほうが良かった。

  • ふむ

  • 気になっていた子。同じクラスだけれど話したことのない子。隣の席の人。おやすみの多い人。そんな子どもたちがつながっていく。
    近くにつつじの木のあるへび公園があるといいな。学校でカレー味の給食が出るといいな。ナポリタンもいいな。

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著者プロフィール

画家・絵本作家
1965年東京都生まれ。東京芸術大学美術学部デザイン科卒業、同大学院修了。絵画作品による個展を毎年開催するほか、グループ展、出版など幅広く活躍。絵本に『ぼくのシチュー、ままのシチュー』『おへやだいぼうけん』『げんくんのまちのおみせやさん』『権大納言とおどるきのこ』、挿絵作品に『バレエ名作絵本 くるみわり人形』など多数。

「2022年 『読書の森へ 本の道しるべ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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