- Amazon.co.jp ・マンガ (186ページ)
- / ISBN・EAN: 9784253094696
感想・レビュー・書評
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歴史の番組きっかけで日本の古代の作品が読みたくなり、思い出したのが長岡良子の「古代幻想ロマンシリーズ」。十代後半の頃、夢中で読み耽った。長岡さんの古代ものでまだ未読のものがあり、本作品の存在は初めて知ったので、探して買い求めた。美しく端正な登場人物達にうっとりである!やんちゃだけど芯の通った、若かりし頃の葛城皇子(中大兄皇子)。悪役の印象が強い蘇我入鹿も、新しい時代を作るため野心を持つ切れ者として描かれており、魅力的なんだよな。
思っていた以上にファンタジーな色が濃く、ちょっと戸惑いはしたものの、神と人の境目の曖昧さは古代だからこそなのかという感じがした。
権力を求めて巡らされる謀略、流されるたくさんの血。いつの時代も政は一筋縄でいくものではない。色々と生々しいけれど、改めて飛鳥時代という舞台に興味が湧いている。
長岡先生の他作品も、是非とも再読した~い!「古代幻想ロマンシリーズ」を始めとした長岡さんの歴史作品、埋もれるには勿体なさすぎる歴史物の名作だと思っている。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
長岡さんの古代シリーズ、中大兄皇子の若き日の物語。
皇子に仕えることになる少年と不思議な少女の運命的な関わりと共に、やまとの古き神々がファンタジックに描かれます。
山背大兄皇子一族は説得力があり、そのあたりに関しては日処天の後日談としてもあまり違和感がありません(設定に違いはあるのですが)
中大兄の母で後の斉明女帝は派手な女性で、皇子は苦手とし、はかなげで色っぽい妹も苦手という〜気がつくと大海人が全然出て来ない!?