炎人 (6) (ボニータコミックス)

著者 :
  • 秋田書店
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (198ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784253095327

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  • 『Baby Blue』
     赤ん坊である亜美が泣き続けるのもかまわず、ひとみは遠くを眺めていた。赤ん坊の泣き声を不審に思った蘭が救に声をかけ、ひとみの状態を知る。救は旦那に「ネグレクトをしているのではないか」と伝えるが、煌はそれを否定し、「産後抑うつである」という診断をくだす。
     ひとみが何故うつ病になったのか。煌はひとみを知ろうとする。

    『Sacrifice 犠牲』
     行き倒れている煌を見かねて、家に招待したヒロト。父がワーカホリックのため母がさびしがり、それを重たく感じるという。煌はヒロトに言う――「セックスを強要されているな」。戸惑い逃げようとするヒロト。「おまえのほうが何倍も傷ついている」。ヒロトは母との関係をどうするのか?

    『涙のリストカッター』
     大学教授の父に日々叱咤される、ゆめ。父の期待を裏切ってはならない、というプレッシャーから、ゆめはリストカットに走る。自分を罰するために。“心の強い人間は、他人に八つ当たることができず、自分を罰する”のだ。“心の弱い人間ほど、すぐ他人に八つ当たる”…。

    『レインマン』
     煌は、ダンプカーにひかれそうになった少年を助ける。彼は自閉症だった。
     虎に「自閉症の捜索願いは出ていないか」と尋ねるが、虎は出ていないという。身分を証明するものも持たず、捜索願いも出ていない。そこから導き出される答えは――。

    『SEXジャンキー』
     女子高生の愛は、だれかれかまわずセックスを持ちかける。「生まれてきたからには、手っ取り早くエッチしてイロイロ楽しまなきゃ」。煌に「最近は物騒だから気をつけろ」という助言を受けるが、聞く耳など持たない。なぜ愛はセックスに走るのか。その答えは、彼女が持つ過去にあった。

  • 「悪夢喰らいのキラ」と呼ばれてるもぐりの精神科医の話。現代の暗い部分を真っ向から向き合って、それで救ってくれる。それもスーパーヒーローじゃなくて、きっかけをくれる。その人が立ち直るためのきっかけを。そこが読んでいて面白いし、嬉しくなる。
    彼女の存在は、すべてではなく、その人にとっての「きっかけ」なんだ。きっかけ一つあれば、人は変わっていけるものなんだな、と。人の強さを感じる話だから、好きだな。

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