- Amazon.co.jp ・マンガ (241ページ)
- / ISBN・EAN: 9784253102599
感想・レビュー・書評
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最期の一冊を読み切った。
生涯、聾者にとって最善の聾教育を志し、
手話教育を守った 高橋 潔氏。
強い信念、真のやさしさに打たれました。
あとがきの依子さんの言葉にも。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
主人公の方がお風呂の中で手話を練習しているのは、言葉を話す人が美しい言葉を話せるようにするのと同じこと、とのセリフにはっとした。
「わが指のオーケストラ」と題した意味がここにもあると思う。
大きな強い流れに与するのではなく、たとえ少数派であっても聾者のためと信じる道を進んでいく、高橋先生の生き方に襟を糺される思いがした。
巻末にあった先生の娘さんの手記も素晴らしい。 -
高橋先生は音楽を諦め、音の無い世界に行きたくてろう学校へ行った。だけど、校長先生に「音楽を教えて欲しい」と言われる。高橋先生の手話は綺麗でまるで音楽を奏でているようだった。
手話がこんなにも否定されている時代があるとは知らなかった。高橋先生が沢山世間に働きかけたから今のかたちになっている。この先生がことあるごとにベートーヴェンの第九番交響曲を聞いている場面が良い。-
「まるで音楽を奏でているようだった」
判り合えるコトの素晴しさが良く表された作品。小学校の図書室に必ず置いて欲しいでしす。「まるで音楽を奏でているようだった」
判り合えるコトの素晴しさが良く表された作品。小学校の図書室に必ず置いて欲しいでしす。2012/05/01 -
こんな時代があったなんてびっくりしました。でも、漫画だからか学校の図書館ではあまり見かけません。。。こんな時代があったなんてびっくりしました。でも、漫画だからか学校の図書館ではあまり見かけません。。。2012/05/01
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最後まで手話を守り通した高橋。聞こえる人の価値観で、聞こえない人の教育を変えてしまうことに無理があるよなあと思いつつも、西川の生き方もやはり素晴らしかったと思う。はま子がどんな思いだったのか、終盤で知ることができたのはうれしかった。どんな障害も受け入れられる社会でありたいなあ。
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チビ1号、移動図書館にて
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この巻は泣かなかった
でもいっぱいだな
手話、がんばるから -
大阪市立聾学校の校長、高橋潔さんのお話でした。<BR>耳が聞こえない人達の教育にこんなに紆余曲折があったとは知りませんでした。<BR>私は手話ができませんが、テレビのドラマで手話がでてきたり、手話ニュースもあるし、講演会には手話通訳さんもいるので、耳の聞こえない人には手話が当たり前の言葉なんだと思っていました。<BR>けれども手話を否定していた時代もあったんですね。(今も?)<BR>確かに一般の人たちと会話をするには、口話の方が便利だし通じるけれど、手話を否定する必要はないですよね。<BR>むしろ、私たちも外国語を勉強するように手話を勉強すればいいんじゃないのかな?