息子の嫁(2): 少年チャンピオン・コミックス・タップ!

著者 :
  • 秋田書店
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784253130578

感想・レビュー・書評

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  • やっぱ、忍先生の漫画家としての実力は高いな、と感じる事が出来る作品だな、この『息子の嫁』は
    コミカルさとシリアス感、この二つのバランスが巧いこと取れている漫画を創る才、それは『旦那が何を言っているかわからない件』や『小林さんちのメイドラゴン』など代表作が多いのに加え、どれも超一級品であるクール教信者先生に匹敵する、と言って良いだろう
    作品のメインキャラクターになっているのは、目付きが悪くて、やや枯れてる村正と、彼の死別した息子の嫁で、結構、波乱万丈すぎる十六年を生きてきた桃なのだが、この二人の間に、恋愛感情の「LOVE」ではなく、息子かつ旦那である巽を間に挟んで繋がった義理の父娘としての「LIKE」があるトコが実に好い
    桃の生活の一部に、高校と言う場所が加わった事で作品に深みが増しているのは確実だ
    これまでハードな暮らしをしてきただけあって、やっぱり、桃は入学早々、教師の村正にラヴビームを送っている加賀美マリに誤解による恨みを買って、ロックオンされてしまう。この辺りの、定番な展開で読み手を引き込む力は、さすが、忍先生だ
    桃とマリの対立、感情のぶつけ合いを経ての友情成立、泣けてくる
    推奨こそできないが、男と同じく、女の子でも言葉でなく、拳(まぁ、さすがに平手打ちだが)で語ってこそ、お互いの本音を受け止められる場合もあるだろう・・・・・・相応の覚悟があって、是が非でも友達になりたい相手がいるなら、試す価値はあると思う
    また、変わり種な教師である村正の同僚で、ややズレているのは九十九さんだけじゃなかった。桃の担任であるキラも、中々の変人だ。どちらかと言えば、胡散臭い、って表現の方がしっくり来るタイプ。でも、村正に対する好意はガチだと思う。その辺りの捻じ曲がった感情を嗅ぎ取っているから、桃は彼を無自覚に毛嫌いしちゃうのかな?
    ともあれ、滑り出しこそ順調じゃなかったが、イイ感じに回りだした桃の高校生活。彼女を、これから、どんなイベントもといトラブルが待ち受けているのか、楽しみだ。また、村正との関係の変化にも注目だ
    個人的にお勧めの話は、やはり、19話「女の戦い」だ。理由は上でも語った通りだが、一つ付け加えるなら、シビアな生徒らに冷たくされる村正がちょっと可愛いので
    この台詞を引用に選んだのは、ドキッとしたからだ。やはり、年下、異性の言葉に自分の至らなさを気付かされる事は未だに多く、素直に受け止めよう、と思える。何もしてないからこそ、嫌われる事もある。自分が相手の事を解かってないのに、相手に自分を解かって欲しい、と思うのは少し我儘すぎる

  • 世界が廣がつていく
    一から人間關係が絡合つていく
    いい…

  • 死別した夫の父親と同居し、高校に編入することになった桃。
    女子校古文教師で生徒の一部から人気がある縁ちゃんに相変わらず萌える。忍さんの描くおじさんキャラ最高。
    編入初日から、縁ちゃんに恋するマリの扇動によってクラスで孤立する桃だけど、友情に繋がるエピソードとして良いと思う。
    マリに渡した桃のヘッドホンからは何が流れているんだろう?マリの友人であるマックスの性格が好ましい。最初にお互い色々ぶちまけた後だから清々しく付き合っていけると思うので今後の学校生活も楽しみ。
    縁ちゃんの半裸授業事件の顛末好き。

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