神かくし (秋田文庫 19-2)

著者 :
  • 秋田書店 (1998年8月1日発売)
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (271ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784253172462

感想・レビュー・書評

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  • 負のサイクルって・・・恐。

    神かくし ★4 1985年 兄弟 愛憎
    神入山(神かくしPart2) ★3 1986年 宇宙人
    負の暗示 ★5 1991年 負のサイクル
    黄泉比良坂(よもつひらさか) ★3 1983年 幽霊 地縛霊
    夜の虹 ★4 1989年 雲・虹・竜巻・雪 自然現象

  • 題名の話は少し悲しいけど、心に残る。
    定期的に読みたくなるんだよなぁ。

    他、津山事件を元にしたストーリーもある。
    こちらは絵が少し昔のもの。

  • 5つの短編集。
    弟が神かくしにあった達也
    UFOに遭遇した大学生
    大量殺人を起こした春雄
    幽霊になった女
    作者の虹や不思議な現象の話。
    短編集たけど読みごたえがあった。

  • 表題作ほか全部で5作品が収められていました。
    昭和13年に岡山県で起きたいわゆる「津山事件」を描いた『負の暗示』はインパクトがあったよ。
    結局は女にモテなくなった田舎の大将の逆恨みって感じだったけど…。

  • 昔から絵が苦手なのだけれど気になる存在の山岸涼子さん。津山事件が題材になっているという「負の暗示」、恐ろしい形相や滑稽なほどさらっとしてる描写で稚拙な思考の主人公を描き、そのバランスが生々しくてやっぱり恐かった。生い立ちに同情はするけれど、それよりなによりこんなに性関係乱れている村はここだけなんですか。あれじゃ村中きょうだいじゃないですか。誰が誰の子か?みたいなこともあったのでしょうか(笑)そっちも恐いわ。
    「黄泉比良坂」演劇のような漫画。読後にタイトルの意味調べたらあの世とこの世の境目の境目の場所の名称なんですね。

  • 若くして郡奉行に抜擢され、家老の娘との縁談ももちあがる藤堂。
    彼には幼い頃、山で弟とはぐれたというつらい過去があった。
    忽然と姿を消してしまった弟は神かくしにあったものとされていた。
    そんな彼の前にちょうど弟と同じ年頃の少年が現れる。
    藤堂は少年から自分に対するすさまじい殺気を感じて・・・。

    いいお話でした。
    ちょっといつもの山岸凉子さんのお話とは違い、恐い要素がなくて・・・。
    こういうのもたまにはホッとしていいと思います。
    ただ同時収録のお話はやはり恐い。

    「神かくし」part2は現代版の神隠し
    神隠し伝説のある神入山に入った若者三人の話。
    彼らの前に突如現れたのは・・・。

    また「負の暗示」は本当にあった事件をもとに描かれたお話でとても恐いです。
    八墓村を彷彿とさせます。
    頃は大正。
    貧しい農家に生まれながら、祖母に甘やかされ育った春雄の末路は・・・。

    「黄泉比良坂」は現世に思いを残して死んだ女性のお話。

    「夜の虹」はほのぼのとした実話です。

  • 「負の暗示」が八つ墓村→津山事件、1年前ほどに「夜啼きの森」(岩井志麻子)を読んだばかりなので、今回は視覚で読めたた新鮮だった。
    表題作の「神かくし」はあまりおどろおどろしてないので好きです。最後の杏の砂糖漬けとお茶でほっとします。

  • 山岸凉子+津山事件。凄いですよ、内容が。短編集だけど、この「負の暗示」が強烈すぎて他の漫画が霞んだ……。子どもの頃、八つ墓村を観て衝撃を受けた村人惨殺シーン。あれが実際にあった事件を元にしていると知り、その事件について調べた青春時代。津山事件をモチーフにした作品を読み漁ったものです。それにしても山岸さん。殺人を決行する都井の目が怖い。夢に見ましたよ。山岸さんの繊細な描写力で語られる津山事件は本当に怖い。

  • とてつもなく救いのない話が…‼
    。・゜・(ノД`)・゜・。

    少女漫画というカテゴリじゃないものも
    入っているものね…

    でも文庫全部出てるの読みたくなって
    しまいます><

  • (1)神かくし…江戸時代の人情咄。
    (2)神入山(神かくしPART.2)…今ならひょっとして、こんな事件!?
    (3)負の暗示…犯人の動機、心の動きがわかやすく描かれています。
    (4)黄泉比良坂…悪しき霊をはね飛ばすおばあちゃん偉い!
    (5)夜の虹…美しい気象現象を題材にしたエッセイマンガ。

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著者プロフィール

山岸凉子(やまぎし・りょうこ)
1947年北海道生まれ。69年デビュー後に上京。作品は、東西の神話、バレエ、ホラーなど幅広く、代表作に「アラベスク」「日出処の天子」「テレプシコーラ/舞姫」など。

「2021年 『楠勝平コレクション 山岸凉子と読む』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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