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- / ISBN・EAN: 9784253260688
感想・レビュー・書評
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宇宙からの侵略者が、人類に伝わる神話の設定を利用して人類を高圧的に支配する世界を舞台にし、日本やギリシャ、中国などの神話世界の中で生きるたくましい人々の連作短編集。ちょっと不思議な話だった。
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SF短編小説を読んでるみたいだった。神話をモチーフにしたスペオペも多いけど、アプローチの仕方がちょっと違うと見方が随分と変わるんだな。
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日本、ギリシャ、中国の神話を元にしたSF短編集。
宇宙から飛来した『帝国』が神話を使って地球人を統治する、というお話達。
イワナガヒメ、アポロン、アンドロメダ、媽祖等々。
『帝国』の支配に息苦しさを感じながらも、その目をすり抜け生きていく人々の逞しさや強かさにハラハラしたりクスりと笑えたり。
「イワとニキの新婚旅行」…『帝国』により領地の統治のために醜いアンドロイドと結婚させられる王子。新婚旅行というよりも駆け落ち?二人の未来に幸あれ!
「神託と灰色の髪の少年」…『帝国』のAIにより新たな芸術が産み出せなくなってしまった人々。突破口となるべく神託に則り生け贄となりにいく少年は…?キラキラとした希望に溢れた話。
「アンドロメダ号で女子会を」…『帝国』に作られ、人間達からの救助を待つ姫達。彼女らは宇宙船に監禁されている。しかし彼女らは『帝国』の目を盗み、毎日女子会を楽しんでいる…。逞しい女性達の姿に笑いがこぼれます。
「さよなら私の兵馬俑」「海の女神と旅たつ船」
…一番シリアスな作品。読んでみてからのお楽しみ。サポーターとして登場するハッカーのおばちゃんの今後や以前の別な活躍話も読んでみたくなります。