だれでもデザイン 未来をつくる教室

著者 :
  • 朝日出版社
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感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784255012551

作品紹介・あらすじ

スケッチして、観察して、アイデアを伝え合う。
世界を変えるかもしれない物作りは、ここから始まります。
Suicaの改札機から、美しい義足まで、技術と人間のかかわりを考えてきたデザイナーが高校生に語る、アイデアで問題を突破し、人をしあわせにする方法。
そして、大量生産の「みんなのためのデザイン」から、「一人ひとりのためのデザイン」へ――。
デザインやセンスは、才能ではなく、誰もが学んで身に着けることができる技術です。

感想・レビュー・書評

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  • 東京大学 特別教授 山中俊治さん 「自らのコアを見つけ、こだわり、拡げていく」 | Webマガジン「AXIS」 | デザインのWebメディア(2024.03.20)
    https://www.axismag.jp/posts/2024/03/580287.html

    デザインエンジニア・山中俊治による新刊書 「だれでもデザイン 未来をつくる教室」 | Webマガジン「AXIS」 | デザインのWebメディア(2021.11.30)
    https://www.axismag.jp/posts/2021/11/432222.html

    Prototyping & Design Laboratory | 東京大学生産技術研究所 山中俊治研究室
    http://www.design-lab.iis.u-tokyo.ac.jp/

    だれでもデザイン 未来をつくる教室 | 書籍 | 朝日出版社
    https://www.asahipress.com/bookdetail_norm/9784255012551/

  • とても、勉強になった。
    デザインを考える、アイデアを出していく方法は、当たり前のことだけど、デザインにかかわらない仕事でも使える。
    ちょっと絵を描いてみようかと思いました。

  • 2017年に行われた、高校生向けの4日間の特別授業を書籍化したもの。

    著者のデザインでもっとも有名なものが、Suicaの自動改札機。タッチするところが13.5°の傾斜でかつ丸く光っているのがミソだそうで、このデザインとしたことでひとは、早めにターゲットを認知して、かつ、一瞬立ち止まり、ICチップの読み取り、計算、書き込みの時間、しめて0.1〜0.2秒を確保出来るのだそう。
    タッチ改札が普及した今となっては、少々デザインを変えてもひとは対応出来そうだが、導入初期は、初めての人でも勘で通れることが何より重要だったということ。

    iPhoneの美しさへのこだわりについても細かく解説があって興味深かった。

    大根おろしがふとした際にヌルッと滑る謎、など、ちいさな謎についても真面目な考察と丁寧な解が準備してあって、認識していない人知の多さに感動。

  • 21_21 design site で展示を見たので購入。
    内容は高校生に向けた講義をそのまま書き起こした形。大学で少しでもデザイン系の講座をとったことがある人ならほば知っている話であるので、新しい知識が欲しい人には物足りないが、初心を優しく思い出せる。
    内容を知っている人も、この講義の無駄ないワークショップの流れは非常に参考になると思う。人に話すとき、発表するときにこうしたら伝わりやすくなるかなと思いながら読むのも本書の使い方だと思う。
    総じてとても良い本であった。高校生におすすめしたい。

  • ふむ

  • 「デザインとはなにか。授業はこの問いからはじまえりますが、私は、デザインとは、まだよくわかっていない私たち「人間」の事を考えながら、人間と人工物との出会いや関係をより良いものにしていくことだと考えています」(p.4)
    という主旨で始まる。中学校の美術の授業以来、授業としてデザインをしっかり学んだことはないので、興味深かった。生徒への課題について、自分でも手を動かしながら読み進めるのが楽しい。案外ものをちゃんと見ていないことがよく分かる。

  • タッチ式の改札を改善する話
    スケッチのコツ
    アイディアのヒント 場所やサイズを変えたり
    使いやすいものを作る 大根おろし
    義手などの話

    学生の講義を書籍化したもの

    デザインとはセンスではなく経験と知識によるところが多いことを教えてくれる。特にスケッチのコツは絵に対して苦手意識がある人にすごく刺さる内容だと思う。

    分かりやすく興味深く山中さんの講義を受けた学生が心底羨ましい。

    タクラムの田川さん凄すぎ。
    人に勧められる。購入候補。

  • 高校生への特別講義として展開して行くが、自分もその場にいる臨場感があった。
    子供のころから絵を描くことは好きで得意であったが本書でのスケッチの取り組み方は初めて意識するもので、なるほどと感じるところが多かった。

    特に余白の捉え方で、「余白は余白であってなにかではない」とのこと。対象物から切り取られた空間でそこを意識することで対象物が生きてくる。

    デザインのプロセスは
    ・スケッチ
      何を見ていないかが明瞭になる
      思考の道具としても使える
    ・アイデア出し
      人と話し合うことで頭の中をつなぎ替える
      上手くいかないことが見えてくる
    ・プロトタイピング
      観察と実験を通じて少しずつ成長する

    単なる形ではなく構造を理解する事で作った人の考え方や思いを理解できる。
    スケッチを言葉と同じく思考の道具として使い、様々な意見から記憶をつなぎ替え今までにない方法にトライすることが新しいアイデアを生むのだろう。

    無難な成功より面白い失敗。これの繰り返しがイノベーションになるのだと感じた。

  • 手を動かしながら読むと楽しい。

  • デザインは芸術的な側面で考えられることが多く、センスがないと無理…と思う人も多い。しかしそんなことはなく、むしろ科学的な側面で考えられる人に向いてるなと思った。
    海外では、芸術と科学の知識があるデザイナーが普通らしい!日本の美大だと育たないな…。

    スケッチの仕方やアイデアの出し方など、「芸術」の棚に並ぶような本と似ている部分の解説なのに、やはり技術とか科学の視点だなあ。
    新しいものや問題点は突然のひらめきでは沸かず、どれだけ日々の生活を観察したり経験できているかが大事!

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著者プロフィール

慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科教授兼環境情報学部教授兼インダストリアルデザイナー。
1982年、東京大学工学部産業機械工学科卒業後、1982年~1987年に、日産自動車エクステリアデザイナー、1987年にインダストリアルデザイナーとして独立する。1991年~1994年、東京大学工学部助教授、1994年からLEADING EDGE DESIGN代表。2008年より現職。日本産業デザイン振興会グッドデザイン賞審査副委員長、審査委員を歴任。2004年度毎日デザイン賞受賞等、2006年OXO社のダイコングレーターがグッドデザイン金賞受賞等、受賞多数。
主要作品に、Suica改札機(JR東日本、2001年)、OXO Kitchen Tools(OXO、2006年)、「骨」展(21_21 DESIGN SIGHT、2009年)ほか多数。
主要著書に、『デザインの骨格』(日経BP、2011年)、『カーボン・アスリート』(白水社、2012年)ほか。


「2013年 『x‐DESIGN 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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