エモい古語辞典

著者 :
  • 朝日出版社
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本棚登録 : 934
感想 : 37
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  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784255013015

作品紹介・あらすじ

新たな表現は古語から生まれる!

「好きなキャラをエモく表現するために、感受性を爆上げしたい!」
そんなとき、いちばんの味方になってくれるのは、
古来、先人たちが歴史の中で積み上げてきたグッとくる表現の宝庫、”古語”です。

――うそうそ時に逢いましょう ――海月(くらげ)の骨のような恋をした
――可惜夜(あたらよ)を君とすごせたら ――そして二人は泡沫(うたかた)に還る

本書は、こんなふうに、胸がうずく、心がゆれる日本語表現を、
1654語、厳選して詰め込みました。
春夏秋冬、月や星、草花や色、「恋」など人の心を表す美しい言葉だけでなく、
「名おそろしきもの」――怖さやおぞましさで心をつかむ言葉、
様々な物語のイメージソースとなってきた神話や伝説、仏教の言葉、
知る人ぞ知る四字熟語、
現代の文章でも使える伝統的でみやびやかな雅語まで、まんべんなく収集しています。

中身には古文や近代文学からの引用を(現代語訳つきで)できるだけ入れ、
海島千本さんによる美しいイラストを付し、
パラパラと読むだけでも楽しいものになっています。

★小説・マンガ・歌詞などの創作活動全般に。
★お話作りやネーミングのアイデア集として。
★古文や近代文学を楽しむ導入として。
本書をぜひお役立てください。

「エモさにふるえても語彙力を喪失したくない。
むしろ語彙力でエモさを増幅させたい。これはそんな人のための辞典です。」(著者)

目次:
第1部 天文 ――時間/季節/宇宙/気象
第2部 自然 ――生物/植物/元素/色
第3部 人生 ――感情/人の営み
第4部 物語 ――神話・歴史/怪異/中国/仏教/禅
第5部 言葉 ――ことわざ/二字熟語/四字熟語/近世語/雅語

感想・レビュー・書評

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  •  「エモい」は "Emotional" に由来するらしい。古語では、「あわれ」に相当するとのこと。なにやら「キモい」と音の響きが似ている。
     
     調べる辞典ではなく、読む辞典である。エモい言葉が並んでいるが、どういう場面で使えばよいのか、悩むところである。

     学校教育で古典を選択科目にしようとする動きがある。とても悲しいことである。こんなにも趣深い言葉を知らず過ごすことになるであろう。

    • pさん
      魚雷屋の読書録さん

      こんにちは
      調べる辞典でなく、読む辞典
      まさしくですね!!

      素敵な言葉、メモしてますが
      いつ使えばいいのか?と思って...
      魚雷屋の読書録さん

      こんにちは
      調べる辞典でなく、読む辞典
      まさしくですね!!

      素敵な言葉、メモしてますが
      いつ使えばいいのか?と思ってます
      2022/12/27
    • 魚雷屋阿須倫さん
      pさん、こんにちわ。ブクログのレビューで使いたいですね。
      pさん、こんにちわ。ブクログのレビューで使いたいですね。
      2022/12/27
  • 美しい言葉の数々…
    ネーミング考える時とかにあるといい一冊

    知らない言葉も多く
    見てるだけで素敵

    全部覚えれないから、好きな言葉はメモった

    天弓→虹
    金霞→黄金色の朝焼け、夕焼け
    銀花→降る雪

  • 「語彙力でエモさを増幅させたい!」小説やマンガなどの創作活動に励む人のための『エモい古語辞典』 | ダ・ヴィンチWeb
    https://ddnavi.com/review/1012657/a/

    ライター/翻訳者 堀越英美さん(前編)|KUMON now!OBOGインタビュー
    https://www.kumon.ne.jp/kumonnow/obog/080_1/

    Home | Umishima Senbon's
    https://umishimasite.wixsite.com/my-site

    エモい古語辞典 | 書籍 | 朝日出版社
    https://www.asahipress.com/bookdetail_norm/9784255013015/

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      感情揺さぶる言葉 創造力を刺激 [評]松王かをり(予備校講師、俳人)
      <書評>エモい古語辞典:北海道新聞 どうしん電子版
      https://...
      感情揺さぶる言葉 創造力を刺激 [評]松王かをり(予備校講師、俳人)
      <書評>エモい古語辞典:北海道新聞 どうしん電子版
      https://www.hokkaido-np.co.jp/article/733409/?rct=s_books
      2022/09/21
  • エモいってなんやねんと思いつつ、乙女な表紙に戦慄を覚えながら、おっさんは本書を入手した。一読なるほど、エモいのである。

    「好きなキャラをエモく表現するために、感受性を爆上げしたい! 」そんな声に応えるべく、本書は編まれたという。「エモい」は現代人の専売特許ではない。「あはれ」や「をかし」がそれに当たる。そう思ってみてみると、古語はエモい言葉の宝庫である。

    本書は、天文、自然、人生、物語、言葉のパートに分かれて構成され、文字通り辞典としてエモい言葉が例文とともに列挙される。誰そ彼時、雀色時、うそうそ時、天が紅…夕暮れを表すだけでもいくつもの言葉がある。なんと日本語は豊かなことかと感心する。

    「小説、マンガ、歌詞などの創作活動全般に」、「アイデア集として」などと謳われた本書。確かにマンガやアニメ、どこかで見たような単語もちらほら。ネタはこれか、なんて楽しみ方もできる。古典好きな方、感受性を爆上げしたい方へオススメいたします。

  • タイトルそのまま、今で言うところの「エモい」に通じる古語の辞典。
    ラノベなんかを読んでいると、意外と難しい言葉が出てきてすごいなぁと感心するのだが、この本に収録されていることばも、知らないものがたくさん。
    なんなら漢字も、読めない・書けないものがたくさん。
    昔も今も「エモさ」をことばで表現しようとする「ひとの心」に、とっても「エモさ」を感じる私なのでした。

  • キラキラした美しい言葉たちを詰め込んだ、宝石箱のような1冊です。
    オタク心をくすぐられます♥️

  • 古語辞典だった。
    手元に置いて、必要な時引いてみる使い方がいいかな。

  • 本書を読んで古文が好きになるとは全く思えないけど、ラノベや中二病、異世界的世界観を作る上では、非常に役立つと思われる。
    だって前書きには「二次創作に挑戦してみたいマンガ好き中学生」の依頼から始まったと書かれているし。
    また明らかに女の子向けだ。その方面の大卒でも普通見ないと言わせる様な、一般的では無いながらも何となく心をときめかせる単語が列挙されている。
    さぁ、このレビューを見て興味を持った方、アマゾンですぐ買うんだ!

  • 改めて昔の言葉を紹介されると、使ってみたい表現がたくさん。ほんとに辞典の形式になってるので、手元に置いて必要な時に調べたい感じ。

  • 季節や自然、感情や習わしなどの古語1654語を収録。

    表紙が可愛かったので。
    ほんとに辞書って感じの形式です(古語にまつわるイラスト付きの)
    二次創作をしたい中学生からの依頼で作られたそうですが、古語使うの?時代小説書くのかな?
    おまじないとか、今は残ってない文化とかが興味深かった。

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著者プロフィール

1973年生まれ。文筆家。早稲田大学第一文学部卒。著書に『エモい古語辞典』(朝日出版社)、『女の子は本当にピンクが好きなのか』(河出文庫)、『不道徳お母さん講座』(河出書房新社)、『スゴ母列伝』(大和書房)など、訳書に『自閉スペクトラム症の女の子が出会う世界』(河出書房新社)、『だからわたしはここにいる』(フィルムアート社)、『ギタンジャリ・ラオ STEMで未来は変えられる』(くもん出版)、 『ガール・コード』(Pヴァイン) など。

「2022年 『「女の痛み」はなぜ無視されるのか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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