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- Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
- / ISBN・EAN: 9784256192009
感想・レビュー・書評
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ウェーバー登場までの経緯を詳述。好著。ウェーバーに注ぎ込まれた思潮を広範囲に抽出して、その達成の異同を解き明かそうとした、たいへん優れた入門書である。『あとがき」にあるように、ウェーバーからの引用はほとんどされておらず、専門的な、特にカタカナ用語を排して平易な記述が試みられている。しかし、一句たりともおろそかにはできない、密度の高い文章である。歴史的個性と法則性とをいかにして並立させるかというウェーバーの「前史」から、その業績を照射する。ヨーロッパという「普遍」の一回性に迫ろうとしたウェーバーには、今日なお学ぶべき点は多いと思われる。
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