- Amazon.co.jp ・マンガ (271ページ)
- / ISBN・EAN: 9784257721246
感想・レビュー・書評
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カズオ・イシグロさんの「クララとお日さま」を読んだ後で、読み比べています。クララはロボットですが、観用少女は職人が「育て上げた」もの、つまり形は人間だけど「植物」なんですね。創造主の御手に成るものだから、愛情という、小賢しい損得勘定を排除したもので育つわけです。
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愛情と欲望と甘美な憂鬱を知った少女人形は育ち、大人になる。女になる。恋する人形はより美しく微笑み、輝き、寄り添う。その笑顔のために人形の主人は生きる。
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1巻の風刺的な感じの話はなくなってましたが、ほろりとくる感じの話がいっぱいでした。
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ミルクと砂糖菓子と愛情で育つ人形のお話☆ 絵がものすごく繊細でキレイです★☆
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観用少女文庫版第二巻。
1巻もそうですが、やはり絵が綺麗でとても素敵です。
やはりこの巻のベストは『メランコリィの花冠』でしょうか。
冠を咲かすためならドールを壊してもいいというあの倒錯、実に素晴らしい。
桃源郷の話も良いです。木になる病気というわけのわからなさ、そしてそれを信じる人々は狂気に侵されているのか、病気が本当にあって正常なのか。深く考えていくとなんとも美しい。
珊瑚も面白い、水の中で生きるプランツとは設定が斬新です。