魔界都市新宿: SF (ソノラマ文庫 10-A)

著者 :
  • 朝日ソノラマ
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本棚登録 : 103
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784257762164

感想・レビュー・書評

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  • ちょっと毛色の変わった本も読んでみたりしますよ。子供向けの冒険小説。ライトノベル?

    局所的に大地震に襲われた新宿。そこにアウトローたちが住み付いて、負のエネルギーが集まっていく。その元凶となった魔道士と、それを倒すべく乗り込んでいく高校生。

    拳法や武器に加えて、魔法に異形、エスパー、念など、少年心をくすぐるセッティングに加え、魔道士にとらわれてしまう、内なる力を秘めた美少女と、選ばれし主人公の少年という、何その80年代少年コミックの設定?と言いたくなるものだが、実際に1982年に、少年向けに書かれているもの。

    始終小気味良く解決していく十六夜少年は、少年読者の心をつかむのは難しくないだろうが、こちとらオッサン読者なもんで、「都合が良すぎる」とか、嫌なツッコミをしてしまうんだよな。

  • 著者の作品ではいたって強力な表現は
    控えめな作品です。
    きっと気が抜けてしまうかもしれませんね。

    ただし主人公はそれなりに濃いです。
    だってむっつりスケベ、だけれども強いのですから。

    今回の相手は
    とてつもない相手です。
    だけれどもあるゲストが助けてくれます。
    その人はシリーズでも出てきます。

    どこか若々しいのが素敵です。

  • この創造力は何処から来るのだろうか・・・・・。
    1982年に書かれた2030年の世界を描いた作品。
    2010年現在の目線で読んでも世界観が新しい、これでデビュー作なのがまた恐ろしい。

    私は『東京魔神学園』というゲームの登場人物”蓬莱寺京一”のモデルが”十六夜京也”だと言う事から興味を持ってこの作品を読みましたが、
    ”魔神一のイイ男”のモデルは確かに”イイ男”だった。
    ・・・しっかし、本当にモデルと言うよりはパクリ(勿論ゲーム側)だなと思うほど同じキャラクター;

  • 菊池秀行をシリーズ順に読破してみようかなと思い立っての第一作。
    主人公の十六夜京也の人物造形は昔懐かしい感じで好感が持てる。
    話の流れも時代劇的な安心感。

    新宿を魔界都市にしてしまうという発想が豊かすぎる。
    あれだけ多数の作品を生み出してなおも枯れない畑なのも頷ける、スケールと自由度がすばらしい。
    慣れ親しんだ地名が出てくると読書も一段と楽しい。

  • 所在:実家

  • 既読本

  • 1996年7月13日購入

    1996年7月27日初読

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  • 借本。
    気がついたらDやメフィストばかりで、こちらを読んでなかった事実。
    本当に著者の文章はとても読みやすいです。
    色んな著者の本を読んできたけど、妙に落ち着く。
    続編のバビロンも楽しみです。

  • 菊地秀行デビュー作。こちらは長らく菊地読者を支えてきたソノラマ文庫版。199X年、魔震によって崩壊し、戦慄の犯罪都市となった<新宿>に、世界の混乱を招こうと企む悪の魔道士と、それを防ぐべく立ち上がった高校生剣士、十六夜京也の死闘が開始される。本作のエピソードは後の「魔王伝」「夜叉姫伝」「魔性迷宮」でも度々語られ、十六夜京也とレヴィー・ラーの魔戦は新宿における伝説となった。高校生の時、これを読んで僕は菊地秀行にはまりました。

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著者プロフィール

1949年千葉県生まれ。青山学院大学卒業後、雑誌記者を経て82年『魔界都市〈新宿〉』でデビュー。以後、20年以上にわたりエンターテインメント小説界を牽引し続け、著作は300冊を超える。著書に『吸血鬼ハンター“D”』『魔界都市ブルース』『妖獣都市』等多数。

「2023年 『七人怪談』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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