- Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
- / ISBN・EAN: 9784257762164
感想・レビュー・書評
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ちょっと毛色の変わった本も読んでみたりしますよ。子供向けの冒険小説。ライトノベル?
局所的に大地震に襲われた新宿。そこにアウトローたちが住み付いて、負のエネルギーが集まっていく。その元凶となった魔道士と、それを倒すべく乗り込んでいく高校生。
拳法や武器に加えて、魔法に異形、エスパー、念など、少年心をくすぐるセッティングに加え、魔道士にとらわれてしまう、内なる力を秘めた美少女と、選ばれし主人公の少年という、何その80年代少年コミックの設定?と言いたくなるものだが、実際に1982年に、少年向けに書かれているもの。
始終小気味良く解決していく十六夜少年は、少年読者の心をつかむのは難しくないだろうが、こちとらオッサン読者なもんで、「都合が良すぎる」とか、嫌なツッコミをしてしまうんだよな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
著者の作品ではいたって強力な表現は
控えめな作品です。
きっと気が抜けてしまうかもしれませんね。
ただし主人公はそれなりに濃いです。
だってむっつりスケベ、だけれども強いのですから。
今回の相手は
とてつもない相手です。
だけれどもあるゲストが助けてくれます。
その人はシリーズでも出てきます。
どこか若々しいのが素敵です。 -
この創造力は何処から来るのだろうか・・・・・。
1982年に書かれた2030年の世界を描いた作品。
2010年現在の目線で読んでも世界観が新しい、これでデビュー作なのがまた恐ろしい。
私は『東京魔神学園』というゲームの登場人物”蓬莱寺京一”のモデルが”十六夜京也”だと言う事から興味を持ってこの作品を読みましたが、
”魔神一のイイ男”のモデルは確かに”イイ男”だった。
・・・しっかし、本当にモデルと言うよりはパクリ(勿論ゲーム側)だなと思うほど同じキャラクター; -
菊池秀行をシリーズ順に読破してみようかなと思い立っての第一作。
主人公の十六夜京也の人物造形は昔懐かしい感じで好感が持てる。
話の流れも時代劇的な安心感。
新宿を魔界都市にしてしまうという発想が豊かすぎる。
あれだけ多数の作品を生み出してなおも枯れない畑なのも頷ける、スケールと自由度がすばらしい。
慣れ親しんだ地名が出てくると読書も一段と楽しい。 -
所在:実家
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1996年7月13日購入
1996年7月27日初読
削除 -
借本。
気がついたらDやメフィストばかりで、こちらを読んでなかった事実。
本当に著者の文章はとても読みやすいです。
色んな著者の本を読んできたけど、妙に落ち着く。
続編のバビロンも楽しみです。 -
菊地秀行デビュー作。こちらは長らく菊地読者を支えてきたソノラマ文庫版。199X年、魔震によって崩壊し、戦慄の犯罪都市となった<新宿>に、世界の混乱を招こうと企む悪の魔道士と、それを防ぐべく立ち上がった高校生剣士、十六夜京也の死闘が開始される。本作のエピソードは後の「魔王伝」「夜叉姫伝」「魔性迷宮」でも度々語られ、十六夜京也とレヴィー・ラーの魔戦は新宿における伝説となった。高校生の時、これを読んで僕は菊地秀行にはまりました。