もりさんの感想
2023年5月8日
2023/5/6購入
reinouさんの感想
2016年12月14日
1982年刊行。 支配者が被支配者の観察者・管理者でありながら、実は造物主でもあり、かつ、被支配者よりも脆弱な存在である。このようなモチーフで奏でられる本作。 そもそも富野喜幸作品において、造物主(ないし擬似造物主)との対決とこれの克服を描く作品は、伝説巨神イデオン、∀ガンダムなどが存する(明示的ではないが、無敵鋼人ダイターン3もか)。 その中で、造物主側の人間くさい面が色濃く反映する本作は異色と言えそうだ。 主要ライターの一人である著者は、本書でこの世界観を上手くまとめあげている。