新版 農業がわかると社会のしくみが見えてくる 高校生からの食と農の経済学入門
- 家の光協会 (2018年3月27日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784259518660
作品紹介・あらすじ
12刷を誇るロングセラーの改訂版!
これ一冊で、世界の食料、日本の農業、
毎日の食生活のつながりがよくわかる。
学校の授業形式で解説するので、
予備知識があまりなくてもわかりやすい!
感想・レビュー・書評
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日本は食料自給率が低いとよく聞くが、それがどういう問題なのかなんとなく知れる本。
農業と一言でいっても何を作るかで違いがあって、穀物、野菜、果樹、畜産のような区分けがある。カロリーベースの食料自給率を考えると、穀物をたくさん作ることが望まれるわけだが、実際には穀物よりも儲かる野菜や果樹、畜産が農家に選ばれている。そして、野菜や果樹のカロリーは穀物と比べると圧倒的に低いため、カロリーベースで食料自給率を測ると低くなるわけである。
そのあたりの事情や、日本の農業の外観をざっくり知れる本だと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ひと通りまとまっている。タイトルにもあるが、まさに高校生向け。
新しい視点はない。
読了25分 -
611-S
小論文・進路コーナー -
この分野に興味を持つ身としては、かなり学問の導入に良いのではないか、と思った。
専門用語やその概念を咀嚼しながら解説してくれている。 -
読みやすい。しかも内容は農業経済学の教科書をカバーしている。
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農業経済について学んでみようと思い、最初の一冊として手に取った。
「高校生からの」とある通り、誰にでも理解できるように説明がなされ非常にわかりやすい。
説明を読み「なるほど、でもこれはどういうこと?」と疑問を持つと、その疑問点もすぐ説明されていることが多々あり頭の中が読まれているようだった笑
メディアの情報を鵜呑みにして日本の食料自給率4割以下って大変!とぼんやり思っていた過去の私とは違う。
食料危機、世界の食料事情、自給率、日本の農業、外国産農作物、日本の農業の未来に興味が興味があるかたにオススメ。 -
著者もあとがきで述べていますが、中盤までは農業高校の生徒や農業に関心があり農学部への進学を考えている高校生などの主に若者に対する農業経済学入門の入門といった内容で農業の役割は食糧生産だけでなく、農業コミュニティや生物多様性の維持にこそ価値があるんだろうなと心の中で反論していると5章の「お金に換算できないところに価値がある」と著者の心境について述べているのを見て先走ったかなと思いました。ここでは農業を市場経済で測ることの限界や都市部で失われた農村コミュニティについて言及もありました。
前半に農業安保への言及とと農業経済を取り巻く今、後半にではこの現状どうしていくか、これから農業について深めていきたい若者に対する農業経済学入門書として極めていい形だと思いました。
個人的にも農家の生まれとして、また地域に根ざした活動をもっと行いたいと願う若者(だんだん若者でもなくなってきていますが・・・・)として本書の内容は大変に参考になりました。特に環境保全型農業が行う情報発信は本書でも言及があり、その必要性は強く認識しました。 -
▼福島大学附属図書館の貸出状況
https://www.lib.fukushima-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/TB90335061
世界の食料事情、農業事情がこの一冊で理解できる食農学類生必読の書籍
(2022年度推薦者:食農学類 高山太輔 先生) -
情報技術で農家と消費者の距離が縮まった。消費者は品質だけでなく、生産工程の健全性や賢い使い方にと関心がある。農家が積極的に情報発信することで、新たなチャンスが生まれるだろう。興味を持った人が現地に訪れ、就農したいと思ってくれるかもしれない。