これってホルモンのしわざだったのね 女性ホルモンと上手に付き合うコツ

著者 :
  • 池田書店
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784262165868

作品紹介・あらすじ

なんだか何も上手くいく気がしない
いつもならスルーできる上司の一言が許せない
雨の日でもないのに頭痛がひどい
いきなり肌荒れ!よく寝ているのに
なんて、いつもと違う「私」に遭遇したことはありませんか?

そういった感情の浮き沈みや体の不調、変化に直面すると「わたしって普通じゃないのかな?」「どこか変なのかな?」と不安に思ったりします。でも、それらは全部「ホルモン」のせいだったとしたら?

女性は毎日、ダイナミックなホルモンの波のうえで生活をしています。
その波を乗りこなしながら生活していく方法、
ゆらぎに振り回されない方法を婦人科医師が解説。
知っておくだけでほっと安心できる、必要な知識をつめ込みました。

感想・レビュー・書評

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  • ■読書の目的
    セックスレス解消という視点で女性ホルモンによる精神面への作用と変化を知る

    ■感想
    先日読んだ別の性ホルモン系の本と基本的には共通する内容。
    参考になる情報はほぼChapter1に限定された。

    新しく得た知見としては、生理周期は4つの区分に分けられるということ。
    【月経期(どんより期)】:
     このうちの3~8日間、月経がある。ホルモン分泌が少なく、体温低下、生理痛。憂鬱になりやる気が起きない。
    【月経後(キラキラ期)】:
     エストロゲンうなぎ登りで絶好調。代謝UP、前向き、ストレスに強くアグレッシブ。
    【排卵後(ニュートラル期)】:
     のんびりモードから少しずつ不安定になる。エストロゲンが低下し、プロゲステロンが優位になる。むくみ、便秘、吹き出物など。
    【月経前(イライラ期)】:
     エストロゲンはさらに低減、プロゲステロンもピークを迎えてから急降下。代謝・血流が悪くなり、イライラや落ち込みが頻発。

    この周期の各時期に応じて心身の調子が大きく異なる。
    「生理がある女性は1か月の内の半分は調子が悪い」という話を最近聞いたが、これは月経前後は調子がネガティブであるということになる。
    そして思春期から閉経までの、人生の長い期間のうちの半分は調子が悪いということでもある。

    ライフサイクルにおいて性行為可能な期間自体は生理がある成年・中年期に限らないとはいえ、性行為の機会が集中するのは主に20歳~50歳。
    この間、パートナーとなる男性は、月の半分の期間は性行為に対して慎重になる必要がある。

    月経前・月経期はエストロゲンが激減することから粘膜が傷つきやすくなり、免疫力も低下することから感染症のリスクも高まると記載があった。
    そもそも性欲自体が起きず、心身ともに不安定となればやる気にもならない。
    今まで、当然生理中は不可だと考えていたが、より無理を避けるのであれば月経前~月経期の2週間程度は避けた方がいいというのは予想以上に長く驚きだった。なかなかしんどい。

    女性側への負担を軽減する上で、この期間のアプローチは避けた方が良いだろう。
    関係性が良好な状態であればセックスレスへの火種を作り出すことを避けられる。
    既にセックスレス状態であれば、この期間に打診することは致命傷になりかねない。
    打開のチャンスは月経後~排卵直後にほぼ限られるため、適切に見計ること。

    このネガティブな期間はホルモンを整えることで症状の改善が期待できる。
    ドーパミン、セロトニン、ノルアドレナリンの分泌を促すために、
    材料となるたんぱく質、ビタミンB6、鉄分を多く含む食材を積極的に摂りたい。
    安価で取り入れやすい食材としては、各種肉、豆腐、卵、チーズ、ほうれん草、バナナ、ツナ缶辺りだろうか。
    日々の料理に盛り込もう。

  • こういった内容の本は他にも読んだことがあるけど、中でもすごくわかりやすいなと感じた本。精神的なところだけでなく、具体的に何を実践すればいいかが明確に書いてあるのが助かる!

  • 女性ホルモンとその関連したトラブルや疾患のことまで、ひろーく浅く知ることができる一冊です

    私はいつも何かにつけてホルモンのせいね、と片付けるようにしていますが、まさに、それでいいのだ!ということですね、笑

  • ●自律神経が乱れるとホルモンバランスも崩れる

    ●内臓が冷えやすい人はこんな人
     •脇の下よりお腹の方が冷たい
     •胃腸が弱い
     •よく風邪をひく
     •平熱が36℃以下
     •冷たい飲み物が好き
     •コーヒーや紅茶をよく飲む

    ●内臓を温めるコツ
     •白湯飲む
     •生姜をとる
     •カイロを貼る

    ●塩の代わりに酢を使う

  • なるほどー。

  • 体調が悪いのはホルモンが関係している!
    生理痛やPMSだけでなく、疲れやすさや髪のパサつきなど様々な不調を紹介してくれています。
    身体を温めたり、よく休んだり、食べ物を気をつけたり。ちょっとしたアドバイスですが、著者が婦人医なので医学的な根拠と女性に寄り添った書き方なので、読んでいて安心できます。
    無理をしない事、自分を労る事、大切だなと思いました。

  • 女性特有の悩みがホルモンバランスによるものだということが分かりやすく学べた。
    イラストが可愛らしく見ていて癒される初級者向け書籍。
    それぞれの悩みの対策が簡易的なので、より根本的改善のためには物足りなさがあった。

  • 体の不調を感じるようになってから、自分の体を知ろうと思い読みました。もっと若い頃から、こういった本を読み、体に気を使っておけばよかったなと思います。ホルモンの話だけに限らず、女性ならではの病気のことや知りたい情報が1冊にまとまっているので、手元に置いておいて、気になったときに見返したいと思います。

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著者プロフィール

日本産科婦人科学会専門医。成城松村クリニック院長。広島大学医学部卒業。広島大学附属病院などの勤務を経て、現職。若い世代の月経トラブルから更年期障害まで、女性の一生をサポートする診療を心がけ、アンチエイジングにも精通している。生理日管理を中心としたアプリ・ルナルナの顧問医。西洋医学のほか、漢方薬やサプリメント、各種点滴療法なども積極的に治療に取り入れている。著書に『10年後もきれいでいるための女性ホルモン講座』(永岡書店)など、監修書に『anan SPECIAL女性ホルモンできれいになる!』(マガジンハウス)など。

「2020年 『これってホルモンのしわざだったのね女性ホルモンと上手に付き合うコツ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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