生きること、寄りそうこと (カルディアブックス)

著者 : 柏木哲夫

• いのちのことば社 (2012年1月17日発売)

感想・レビュー・書評

[ミースケさんの感想 · 2016年1月14日]

ホスピスで長年患者さんを看取ってこられた医師、柏木先生の本はいずれも読みやすく深く考えさせられます。
以前読んだ「ベッドサイドのユーモア学」でとても親しみを覚えたのですがこの著書ではクリスチャンとしての信仰による精神が随所に。一番心に残ったのが「平安」の意味。
「安全は身体、安心は心、平安は魂」
安心や安全は失われることもあるけれど、平安と言うものは絶対的存在から与えられるもので奪われることの無い安らぎ。信仰を持った人たちの魂は死を目前としても穏やかなのはこの事なのだと。
薄い本ですがとても深い内容の一冊です。

著者プロフィール

大阪大学大学院人間科学研究科教授

「2001年 『ターミナルケアとホスピス』 で使われていた紹介文から引用しています。」