いのちより大切なもの

著者 :
  • いのちのことば社
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本棚登録 : 88
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (88ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784264030539

感想・レビュー・書評

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  •  今月中になんとか読んでレビューを作って、私なりに星野富弘さんを追悼したいと思い、手にしました。先月星野富弘さんが78歳で永眠されました。頚椎損傷による下半身不随のため、詩画はすべて口に筆を咥えて制作されていました。

     この詩画集が発売されたのが東日本大震災の翌年です。それ以前に、この本の表紙のオダマキを描いた『いのち』という作品…。
     『いのちが一番大切だと 思っていたころ
      生きるのが 苦しかった
      いのちより 大切なものが
      あると知った日
      生きているのが 嬉しかった』

     東日本大震災のあとは「いのちより大事なものは何ですか?」と質問されることがなくなり、“いのち”について思いを巡らせ、“いのちは与えられたもの”だから、しまい込まず良い味が出るまで思いっきり使い込んでいきたい…”というものでした。

     星野富弘さんの描かれる草花のみずみずしさと優しさ、添えられている言葉はどれも元気になるような、勇気づけてもらえるような作品ばかりで、本当に好きでした。が、与えられたいのちを全うされ、素敵な詩画を残してくれたことに感謝します。心から御冥福をお祈りします。 

    • NO Book & Coffee  NO LIFEさん
      ハロー、かなさん!
      星野富弘さんの訃報は哀しかったですね‥。
      私も若かりし頃、『鈴の鳴る道』『かぎりなくやさしい
      花々』2冊の詩画集を購入し...
      ハロー、かなさん!
      星野富弘さんの訃報は哀しかったですね‥。
      私も若かりし頃、『鈴の鳴る道』『かぎりなくやさしい
      花々』2冊の詩画集を購入し、感動してました。

      群馬の「富弘美術館」にも未だ行けてません。
      先日ブク友さんたちが大原美術館で盛り上がっていて
      羨望してたのですが、またたまらなく行きたくなって
      ます。 かぎりなくやさしいレビューに感謝です(^^)
      2024/05/20
    • かなさん
      本とコさん、お疲れ様です。
      そうなんです、星野富弘さんの訃報はショックでした。
      だからといってたくさん星野富弘さんの詩画集を持っていると...
      本とコさん、お疲れ様です。
      そうなんです、星野富弘さんの訃報はショックでした。
      だからといってたくさん星野富弘さんの詩画集を持っているとか
      読んできたわけじゃないけれど…
      私が持ってるのはこの作品も含めて2冊だけ、
      で、この間、義母から2冊貸してもらいました。
      その中の一冊が「鈴の鳴る道」ですよ♪
      なんだかちょっと嬉しいです(*^^*)

      私もまだ「富弘美術館」には行ったことがないんですよね!
      行きたいなぁ…明日仕事休んでいきたいっ!!とか、
      思っちゃいますが、いつか行きたいと思っています。
      星野富弘さんの描かれる詩画…
      どれも草花は生き生きとしていてやさしくて、
      そして添えられてる文章にもじーんとさせられますよね…。
      2024/05/20
    • NO Book & Coffee  NO LIFEさん
      生きる姿勢、その日常、残した傑作の数々‥。
      決して色褪せることはありませんね(´༎ຶོρ༎ຶོ`)
      生きる姿勢、その日常、残した傑作の数々‥。
      決して色褪せることはありませんね(´༎ຶོρ༎ຶོ`)
      2024/05/20
  •  星野富弘「いのちより大切なもの」、2012.12発行。絵がとてもきれいで素晴らしいです。字も味わい深いです。詩には心がこもっています。 ~暗いより明るい方を、遅いより速い方を、静けさよりにぎわいを、いつから片方ばかりを求めるようになってしまったのか、どちらも同じ 大切~

  • 絵も詩も素晴らしい。「冬があり夏があり 昼と夜があり 晴れた日と 雨の日があって ひとつの花が咲くように 悲しみも 苦しみもあって 私が私になってゆく」

  • 2017年7月9日に紹介されました!

  • 息子に薦められて読みました。自分自身、相当な疲労蓄積の今、どうすれば良いか、よくわかりました。
    「暗いより明るい方を
    遅いより速い方を
    静けさよりにぎわいを
    いつから片方ばかり
    求めるようになってしまったのか
    どちらも同じ大切」
    これが真実です。
    みんな効率の良さばかり求めますが、どちらもあっていいと思います。

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著者プロフィール

詩人・画家。群馬県勢多郡東村に生まれる。群馬大学教育学部体育科卒業。中学校の教諭になるがクラブ活動の指導中頸髄を損傷、手足の自由を失う。入院中、口に筆をくわえて文や絵を書き始める。1979年、前橋で最初の作品展を開く。1981年から雑誌や新聞に詩画作品や、エッセイの連載をはじめ、1982年、高崎で「花の詩画展」開催以後、全国各地で大きな感動を呼ぶ。1991年、村立富弘美術館開館。ニューヨーク(97年)、ホノルル(00年)、サンフランシスコ、ロサンジェルス(01年)、ワルシャワ国立博物館(04年)で「花の詩画展」を開催。05年、(新)富弘美術館新館開館。群馬県名誉県民。

「2019年 『女声合唱組曲 神様ありがとう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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