ぼくは弟とあるいた (絵本の泉 12)

著者 :
  • 岩崎書店
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (36ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784265033423

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  • 〝僕と弟に、干しアンズの包みを渡すと、お母さんは だまって 僕たち二人を 抱きしめました。お父さんは まだ暗い戸口の処で じっと立っていました〟〝北の町で始まった戦争が、だんだんと近づいてきています。 今日、僕は弟のエルタンを連れて、南の町に住むお爺ちゃんの家に行きます〟・・・戦火を逃れて避難する人々、その辛苦の道のりが描かれた絵本です。「この絵本は、カスカス地方とバルカン半島を舞台に描きました。いま、世界中どこにでもあるお話しです」・・・作者のやるせない悲しみのメッセ-ジが心に響きます。

  • 戦争が近づいて来ました。僕は弟とおじいさんの家に行くことに。やっと乗れたバスが途中で動かなくなります。やがておじいさんの家に到着。

  • 戦争、おとうとエルタンとおじいちゃんの町へ、途中バスが故障してみんなで歩く

  • 小4、小1のふたりにはイマイチな反応

  • のびのびとした絵

  • 4年教科書

    小林豊さんの絵本。
    流し読み

  • 大変な時は兄弟助け合うんだね・・・平和な時は・・・

  • 戦争がはじまり、ぼくと弟は両親と離れ、おじいちゃんの家にむかいます。
    最終便だという古いバスに乗客はぎゅうぎゅうずめ。
    バスはとうとう荒野の真ん中で動けなくなってしまいます。

    なにもない荒野で野宿し、身を寄せ合って寒さをしのぎ、おかあさんが持たせてくれた干しあんずを分け合う2人。くじけそうな弟を励ます兄とそれに答え成長する弟の2日間が描かれます。

    戦争の暗さを書きつつも、幼い兄弟の絆や成長する姿を力強く書いた絵本。

    前半は悲しみ、怒りなどに包まれた暗い雰囲気ですが、旅の途中にある村は花が咲き誇り、戦争中とは思えない静かな情景に心がほっとします。
    赤ちゃんの誕生やサーカス団の曲芸など、希望もちりばめられているので、悲壮感は少なく怖がりのムスコも繰り返し読んでいます。

  • 10分
    兄弟、バス、冬、雪、アンズ、遺跡、サーカス、春、カスカス地方、バルカン半島
    4年生、5年生、6年生
    【静岡Mさまご推薦】

  • 戦争の被害から逃れる為、幼い兄弟が2人だけでおじいちゃんの家を目指す。泣き出す弟を慰めるしっかりした兄が心を打ちます。

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著者プロフィール

1946年、東京生まれ。立教大学社会学部卒業後、イギリス留学中に画家を目指す。1970年代初めから80年代初めにかけて中東やアジア諸国をたびたび訪れ、その折の体験が作品制作の大きなテーマとなっている。 主な作品に、『せかいいちうつくしいぼくの村』、『ぼくの村にサーカスがきた』、『えほん北緯36度線』、『えほん 東京』などがある。

「2021年 『海峡のまちのハリル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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