- Amazon.co.jp ・本 (23ページ)
- / ISBN・EAN: 9784265038671
感想・レビュー・書評
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豊かな国と貧しい国。物が溢れる国と不足している国。
物質的に恵まれている側だから考える。何が幸せか。何ができるか。でも「たんじょうび」にこの内容はキツいなあ。「プレゼント」でよかったな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
うーん、このシリーズは正論を正論として説いています。そういうところが、いまいちわたしには揺さぶられない…。
わたしが10代、思春期真っ只中のころは、正論らしい正論を諭してくるやり方はっきり言うと全く受け入れられなかったです。
(むしろ開き直りにも近く、だけど超越したなにかで正論をぶちこんでくる十二国記の方が思春期のころにはひびいたなあとおもいます。)
なので、ヤングアダルト向けの絵本として紹介されているけれど、わたしだったらむしろ大人の方にすすめるかなあという印象です。
このシリーズは、最後に写真を盛り込んでくるのも特徴のひとつですが、写真に関してだけ言えば訴えてくる威力がすごいです。 -
〔民主主義の先進国スウェーデンで副読本として出発したシリーズの1冊。
待ち遠い誕生日、プレゼントをあれこれ想像する楽しいシーンの続いた後に登場する「この子」の写真〕というフレーズに惹かれた。
「パンがないならケーキを」とか言ったらしいマリー・アントワネットは、感性が子どものままだったのだろうと思う。
“民を思う”ことはしていたようだが、パンがないのにケーキがあるわけないという想像力が働かなかったのだから、子どもじみていたのだろうと思うのだが。
食事を残したら、たまに「ごはんが食べられない子がいるんだよ」という話をする。
言われたほうのコドモは不思議そうな顔をすることが多かったが、インド洋の大津波のニュースをテレビで見聞きしてから、イメージが具体的になったようだ。
本書は、日々のささやかな感動やしあわせを伝えてくれる。