どんなときも きみを

  • 岩崎書店
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784265068210

感想・レビュー・書評

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  • ぼく(子犬)がいれば大丈夫。どんなときもこのおしろ(家)を守る。リス、クモ(怪物)、物置からのなだれ、ネズミ、星(隕石)、風、雷、荒れ狂う海から、このおしろを守る!ここに住んでいる女の子のために子犬はがんばる。(32ページ)
    ※子犬の一生懸命さがいい。こんな子犬が欲しい。

  • 岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
    http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00416900

    ここは、ふたりのちいさなおしろ。いろんなきけんで、いっぱいです。でも、だいじょうぶ。どんなときも。それはいったいなぜでしょう?大切な人への想いがいっぱいの絵本。(出版社HPより)

  • ちっちゃい、ちっちゃい子犬が、大好きな女の子のために言ってるから、ほほえましく読めるんだろうなぁ。
    でも。
    ほんとに言ってもらえたら、やっぱりうれしいだろうなぁ。
    (つ、疲れてるから?)

  • 「絵」から気持ちがすごく伝わってくる。
    愛する人への誕生日プレゼントにいかがでしょうか?

  • いつでも大好きな飼い主のために頑張るよ!って気持ちの詰まった本。頼りになる!

  • どんなときだってそばにいるよ。
    イヌの気持ちになって読んでみてください。

  • アリスン・マギーは、
    『ちいさなあなたへ』では、母となり命をつないでいく女性を描き、
    『きみがいま』では、小さな息子を見守るお父さんのまなざしを描いた。

    本書が描き出すのは、「いろんな きけんで いっぱい」だけど、
    飼い主の女の子と自分の「ふたりの ちいさなおしろ」を
    守るんだと、がんばるこいぬである。

    こいぬは男の子で、飼い主は女の子。

    アスリン・マギー作品では、異種間の関係もはじめてだが、
    実は異性間の関係性を描くのもはじめてである。

    自然に息づく彼らは、他の設定ではなくて、
    こうでなければならない、と思う。

    ここは、役割期待への引っかかりは持たずに
    素直にそう受け取りたいと思った。

    きっと著者が作った「ちいさなおしろ」の中で
    彼らは自然にそのようになったように思えたからだ。

    いぬは、自分が信じると決めた飼い主への思いが相当に強く、
    その飼い主も含めてこの場所を守るという気概を持った生き物だと思う。

    本書のこいぬのように、自分の方が実は体が小さくって、
    飼い主の女の子の手の中に納まっちゃうくらいだって関係ない。

    守ると決めたら守るのである。

    そして、「ぼくが いれば だいじょうぶだよ」という絶対の自信。

    人間は、自分が役に立てているんだろうかなんて雑念が出てきて
    うじうじ悩んじゃったりすることもあるけれど、
    ―まぁ、それが人間らしさといえるのかな。―

    いぬは、自分の方法で守り抜き、
    そのやり方に気持ちよいまでに自信を持っている。

    そうやって全身でがんばって、ほえているこいぬが、
    とにかく、健気でかわいい。

    「いろんな きけんで いっぱい」の世界は、
    ファンタジックに表現されるけれど、
    それがそのまんまこいぬが見ていた
    リアルなんじゃないかと素直に思える。

    このこいぬの健気さ、守り方は、
    女性性のものではなく、男性性に由来するものだと感じた。

    というのは、このファンタジーは、
    どことなく、ドンキホーテチックなのである。

    もしこのこいぬが女の子だったら、
    ほえはしても、静かにぴったりと、
    どこに行くんでも飼い主についていく
    という守り方をするように思うのだ。

    ちなみに、うちのいぬは、女の子で、
    うちの両親に娘のように接していて、
    どこに行くんでもついていく。

    そして、父への接し方、母への接し方、私への接し方が
    しっかりと違う。

    でも、甘えているだけとは違い、
    どこか両親を守っている風でもあるので、
    家を出るときに、お願いねと言ってしまうくらいだ。

    彼女の守り方は、本書のこいぬとは、明らかに違う。

    何かの危険に自分から向かっていくような感じではなくって、
    どーんと寝そべって、体のどこかが飼い主といつもくっついている、みたいな守り方をする。

    ペットは人間の性別や人間同士の関係をちゃんと分かっていて、
    反応しているのではないかと思う。

    女性の知り合いの飼っていたオスのウサギが、
    彼女が彼氏を家に連れて行ったら、明らかに機嫌が悪くなったそうだ。

    連れて行った相手が女友達だったらきっと反応も違っただろう。

    そんなこと考えてみると、こいぬと飼い主が同性同士ではなくて、
    男の子のこいぬと女の子の飼い主だからこそ、
    本書の世界はできたと、やはり考えてしまうのだ。

    そして、ペットとの関係は、単に飼い主とペットを超えて、
    親子関係に近いものにもなれば、恋人同士に近い関係にもなりうる。

    こいぬは、女の子に対して、恋人のようにも、息子のようにも
    振る舞っていると見ることもできる。

    そんなことを考えると、
    表紙のこいぬが女の子のほっぺたにちょんと指で触れているのさえも
    ちょっと意味深だ。

    お子さんが、あるいは、お子さんと親が読むのなら、
    いぬってかわいいねといった読み方になるが、
    そうやって広げてみるとまたおもしろい。

    女性の皆さんは、あなたのそばにいる男性を、
    息子だろうが、恋人だろうが、夫だろうが問わず、
    このこいぬと重ねてみると、微笑ましい気持ちになるのではないかと思う。

    どんなにいばっていたって、男性は、本質的には、
    このかわいいこいぬくん、なんじゃないかしら。

  • 子犬は守る、ここを
    この小さな城を
    星が落ちてきたら、バットでかっとばすし
    風が吹吹くときは、静かにさせる
    雷には がぶっとかぶりつく
    どうしてそんなに頑張るのかって?
    だって大好きな君がここに住んでいるから
    あったかーい1冊

    小低~

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