- Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 9784265081400
作品紹介・あらすじ
ひさしぶりに福島に帰ってきたまや。小学校の卒業式をのぞきにいくと、なつかしい声がした。「ふくしまからきた子」から3年、福島でくらす友だちとまやの再会を描く。
感想・レビュー・書評
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「ふくしまからきた子」の4年後。
広島から福島に一時帰宅したのは同級生達の卒業式の日だった。
体育館の入り口からこっそり眺めて、文章は卒業生達のお別れの言葉で進んでいく。
こっそり見てこっそり帰ろうとしたところに同級生達が気付いて皆笑顔で「おかえり!」と言って笑い合う。
それだけで、私には想像するしかできないけど、その一言が涙でなかなか声に出して読めなかった。
どれだけの想いの詰まった「おかえり」だっただろう。
どれだけさみしかっただろう、悲しかっただろう。
でもその分どれだけ嬉しかっただろう。
いろんな形で子ども達には福島のことも伝えていきたい。
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このインタビュー記事を読んで、読んでみた。うーん、複雑な気分。http://mainichi.jp/feature/interview/news/20150407mog00m040010000c.html
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なんとも言えません。よかったとも、言えないし、ただ懐かしいとも言えないし。それでも桜は咲く。
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遠くに引っ越したまやちゃんが、もともと通っていた小学校の卒業式を、遠くから見に行きました。友だちが気付き、まやちゃん、おかえり!とみんな言ってくれました。
みんななにもわるくないのに、自分を責めて なにも言わずにがまんして 今の生活を受け入れて強くなったんだなと感じました。
この子たちが不安を感じたり、やりたいことを諦めたりするような生活を強いられているのは 目先の利益にとらわれた大人のせいなのだと分かりました。
この教訓を決して忘れず、同じことを二度と繰り返すことのないように、教育者として後世に伝えていきたいです。
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2016年3月8日
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福島の原発事故のあと広島に引っ越していたまやだったが、おじいちゃんの誕生日に久々に福島に戻ってきた。
ちょうど小学校では卒業式をやっていた。
入口から少し覗くまや。
そっと帰ろうとしたところで、みんなが気づき、まやはみんなと再会するのだった。
「ふくしまからきた子」なのに福島に戻って来て卒業式をちょっと見るという内容で意図が分らなかったけれど、もともと「ふくしまからきた子」という本が出ていて、その中で広島に引っ越していたらしい。
続編だったとは知らず…。
暖かく迎えられてよかった。
実際に卒業生はすごい減っていたのだろうなあ…。