ふくしまからきた子 そつぎょう (えほんのぼうけん)

  • 岩崎書店
3.27
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本棚登録 : 73
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784265081400

作品紹介・あらすじ

ひさしぶりに福島に帰ってきたまや。小学校の卒業式をのぞきにいくと、なつかしい声がした。「ふくしまからきた子」から3年、福島でくらす友だちとまやの再会を描く。

感想・レビュー・書評

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  • 「ふくしまからきた子」の4年後。
    広島から福島に一時帰宅したのは同級生達の卒業式の日だった。
    体育館の入り口からこっそり眺めて、文章は卒業生達のお別れの言葉で進んでいく。
    こっそり見てこっそり帰ろうとしたところに同級生達が気付いて皆笑顔で「おかえり!」と言って笑い合う。
    それだけで、私には想像するしかできないけど、その一言が涙でなかなか声に出して読めなかった。
    どれだけの想いの詰まった「おかえり」だっただろう。
    どれだけさみしかっただろう、悲しかっただろう。
    でもその分どれだけ嬉しかっただろう。
    いろんな形で子ども達には福島のことも伝えていきたい。

  • ふくしまからきた子 そつぎょう | 松本 猛,松本 春野 | 全ページ読める | 絵本ナビ:レビュー・通販
    https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=106882

    ふくしまからきた子 そつぎょう | 松本猛 公式サイト
    https://x.gd/u0d5h

    絵本と芸術の関係とは 世界初の絵本美術館を作った松本猛さんが語る絵本の魅力 - 東大新聞オンライン(2017年8月28日)
    https://www.todaishimbun.org/matsumoto20170828/

    松本 春野(@haruno3jo) • Instagram写真と動画
    https://www.instagram.com/haruno3jo/

    ふくしまからきた子 そつぎょう - 株式会社岩崎書店 このサイトは、子どもの本の岩崎書店のサイトです。
    https://www.iwasakishoten.co.jp/book/b193479.html
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    翠さんの本棚から

  • このインタビュー記事を読んで、読んでみた。うーん、複雑な気分。http://mainichi.jp/feature/interview/news/20150407mog00m040010000c.html

  • なんとも言えません。よかったとも、言えないし、ただ懐かしいとも言えないし。それでも桜は咲く。

  • 遠くに引っ越したまやちゃんが、もともと通っていた小学校の卒業式を、遠くから見に行きました。友だちが気付き、まやちゃん、おかえり!とみんな言ってくれました。

    みんななにもわるくないのに、自分を責めて なにも言わずにがまんして 今の生活を受け入れて強くなったんだなと感じました。

    この子たちが不安を感じたり、やりたいことを諦めたりするような生活を強いられているのは 目先の利益にとらわれた大人のせいなのだと分かりました。

    この教訓を決して忘れず、同じことを二度と繰り返すことのないように、教育者として後世に伝えていきたいです。

  • 2016年3月8日

  • 『ふくしまからきた子』続編、故郷にかえってきた少女まやが、前の学校の卒業式の様子を見に行くおはなし。
    子どもからすると目に見えない放射能のせいで外で遊べない、友だちと離ればなれになるなんて、大人以上に納得がいかないはず。久々に校庭で遊ぶことができる感動を忘れないって、すごい言葉だなと思う。この答辞を聞いた保護者は泣いてしまうよきっと。前の学校の友だちが「おかえり!」と笑顔で迎えてくれる様子には感動よりも心苦しさが残りました。巻末で紹介されていた『知ろうとすること』は以前から気になっていたので読みたいです。

  • 福島の原発事故のあと広島に引っ越していたまやだったが、おじいちゃんの誕生日に久々に福島に戻ってきた。
    ちょうど小学校では卒業式をやっていた。
    入口から少し覗くまや。
    そっと帰ろうとしたところで、みんなが気づき、まやはみんなと再会するのだった。

    「ふくしまからきた子」なのに福島に戻って来て卒業式をちょっと見るという内容で意図が分らなかったけれど、もともと「ふくしまからきた子」という本が出ていて、その中で広島に引っ越していたらしい。
    続編だったとは知らず…。

    暖かく迎えられてよかった。

    実際に卒業生はすごい減っていたのだろうなあ…。

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著者プロフィール

美術・絵本評論家、作家、横浜美術大学客員教授、ちひろ美術(東京・安曇野)館常任顧問、著書多数。

「2022年 『ちひろ美術館の窓から』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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