ゆきのようせい

著者 :
  • 岩崎書店
3.38
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本棚登録 : 149
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784265081790

作品紹介・あらすじ

秋のおわり、雪虫は森から街まで、あらゆるいきものたちに冬の訪れを知らせにゆきます。
ある一匹の雪虫も、りすやくまのおやこたちのところへ伝えに行きますが、もうすでに知っていたようです。
せっかくきたのに…と落ち込む雪虫。しかし街につくと子どもたちが見つけてくれました。
そのとき、ある奇跡が…。

雪虫は北海道・東北地方で主に見られる虫で、アブラムシの仲間です。白くて、ゆっくりふわりと雪が舞うように飛ぶため、「雪虫」と呼ばれるようになったそう。

神秘的な雪虫を、鮮やかな季節の移り変わりと共に優しく描きます。

感想・レビュー・書評

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  • 時期的には過ぎてしまったが、冬を告げる虫、「雪虫」の生態を、物語形式で教えてくれる絵本。

    雪虫といえば、小説の情景描写にもよく使われて、幻想的で美しい印象があるが、実際にどういった生き方をしているのか知らなかったので、興味深く読めましたし、最後に詳しい解説も載っているので、読み聞かせする際に、子供も大人も楽しめるようになっています。

    また、物語には、自分を必要としてくれる存在がきっといることを教えてくれる、メッセージ性を感じました。

    絵柄については、表紙を見たとおりの、可愛らしくデフォルメした感じなので、小さいお子さんにおすすめだと思ったのですが、オープニングの、柔らかな陽射しが降り注ぐ、自然の風景の色が重なり合った画の美しさや、札幌大通公園の空から眺めた画は、それとはまた違った趣があって、大人が見ても強く印象に残り、このバランスの妙は面白いなと感じていました。

    そうしたら、作者の松田奈那子さんは、アニメーション映画、「ジョゼと虎と魚たち」(昔、実写で観ました)の劇中画を担当されたとのことで、画像検索で見て、なるほどと納得いたしました。

  • ぱらぱらと見ていて見覚えのある風景が…
    「あ!これは札幌大通公園でないの?」奥付をみて作者、監修者が北海道の人であることを知る。
    それにしてもよく描かれた大通公園。きっとつい先日まではこんな素敵な秋の景色だったんだろうなと思わせてくれるスケール感のある見開きです。

    絵がかわいい。ストーリーもかわいい。監修の石黒さんは雪虫に関する本を他にも多数監修されています。
    暖かい部屋で、雪虫を見た日にお子さんと読みたい絵本ですね。

  • 「ふゆが くるのを おしえてくれる ようせいさん」

    北海道出身の作家さんの絵本。アブラムシの仲間の雪虫。私にも幼い頃から親しみのある昆虫。その生態はものすごく興味深い。ふゆなのにあたたかいタッチの絵本です。(4分)#絵本 #絵本が好きな人と繋がりたい #ゆきのようせい #松田奈那子 #岩崎書店

  • 2y1m14d
    冬なので季節ものの絵本の読み聞かせ。
    ちょうどお散歩中に雪が降り始めて、雪を見れて良かった。
    緑の草がかぼちゃに見えたよう。
    町の太陽光パネルを見て、太陽光!と言っていた。

  • 図書館から借りてきた。

    1年生読み聞かせ用

    お話も絵もかわいい。

  • ゆきむしってなんかかわいいよね。最後に仲間と合流して楽しそうにしてる絵がすき。

  • 絵がとても美しいのが印象的。雪虫は実在する虫ということも知らず。巻末の解説で勉強にもなります。季節感を感じることのできる絵本です。

  • 雪虫の話。絵が可愛らしい。12月、雪が降る前に。

  • 2021.12.8 6-2

  • 森の中、街にも冬の訪れを教える「雪虫」。

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著者プロフィール

1985年、北海道生まれ。画家、絵本作家。第1回 白泉社MOE絵本グランプリを受賞。その作品をもとにした、『ちょうちょ』(文・江國香織/白泉社)で絵本デビュー。作絵の絵本に、『みつけてくれる?』『どたんばたんおるすばん』(ともにあかね書房)、『こびん』(風濤社)、『ふーってして』『ぱったんして』(ともにKADOKAWA)、『ゆきのようせい』(岩崎書店)。絵本はほかに、『でこぼこぬりぬりなにがでる』などの造形遊びのシリーズ(アリス館)や、絵と構成を担当した「うたのすきなねこ ララとルル」シリーズ(風濤社)、絵を担当した『ねこはすっぽり』(文・石津ちひろ/こぐま社)などがある。2020年公開のアニメーション映画『ジョゼと虎と魚たち』では劇中画を手掛けた。

「2022年 『学校はうたう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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