- Amazon.co.jp ・本 (88ページ)
- / ISBN・EAN: 9784265840212
作品紹介・あらすじ
私は小学4年生。
学校から帰ると、河川敷の広場に行く。私だけの場所。
ある日、指定席のベンチに知らないおじさんがいた。
おじさん何者?と思ったら、いきなりバク転!
感想・レビュー・書評
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図書館本。長女の「面白い」が出た本。知らないおじさんに“できてもできなくでもいい”バク転やハーモニカを教えてもらう。学校にちょっとなじめなくて、シングルマザーの家庭にも居場所が定まらない。うーん、ひとり親設定の物語を書くと、どうして“それでも前向き”設定になるものが多いんだろう。それって偏見じゃない?とも思ってしまう。
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県の冬休み推薦図書(3、4年生向)。
自分には、満月の「あかるくまんまるい光はにあわない」p4なんて言っちゃう、妙に大人びた主人公は、4年生の女の子。
シングルで働くママを気遣い、いろんなことを我慢して、夢を「努力目標」なんて言う。
自分のちっぽけさを幼いながら理解している彼女が、バク転をすることで「地球をなげとばし」p51たいと願う。
おじさんの存在はかなりな謎だけど、書いたのもおじさん(失礼)だから、それこそそこは夢があるんだろな(笑) -
ひとりがすきな4年生のわたし
いつもダンスのトレーニングをしている小さな広場のベンチに
見たことがないさえないおじさんがすわっていた
文武両道だというおじさんのバク転を見て
わたしはおじさんにバク転をおしえてもらうことにする
古ぼけた食堂でごちそうしてくれたおじさんは
わたしに逆立ちの練習を言いつけて旅にでた
《新時代の大人と子どもの物語》──帯のコピー
「おじさんはわたしの気持ちがわかってない」
「小学四年生の気持ちなんて、とっくにわすれたよ」
「四年生の気持ちじゃない。わたしの気持ち」
生きづらさをかかえる子どもをささえるのはこんな大人かもしれない