- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784265840359
作品紹介・あらすじ
「今年こそ金賞を」の重圧と厳しい練習で崩壊寸前の合唱クラブ。
小6の真子はボーイソプラノの朔や商店街の合唱団と出会い、頑張ることの意味やクラブのあり方を考える。
青春小説『ヒトリコ』『タスキメシ』の著者が描く、初の児童文学!
感想・レビュー・書評
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額賀さん初の児童書。
コンクールで金賞を取るために、厳しい練習が続きギスギスしてしまった合唱部クラブ。
そして、ゆるっと自分のペースで楽しむ半地下合唱団。
どちらがいい悪いではなく、それぞれのスタイルを選べて認め合えるようになったらいいんだろうな。
でも、子どもに対しては、「目標に向かって仲間と全力で頑張る」という姿を求めてしまいがち。
みんながそうできる訳ではないことを、改めて考えさせられた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
こういう本を必要としている子ども達もいるかと思いました。
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楽しんでる人が努力してないとは限らない。これは先生が残念な話。。
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額賀さん初の児童書は「今年こそ金賞を」の重圧と厳しい練習で崩壊寸前の合唱クラブを描いた物語。
児童書と侮るなかれ、とても刺さった。
大人が読めば過去の体験を思い出すだろう。
現在、部活を頑張っている小中高生が読めば共感する事が多いと思う。
「好き・楽しい」から始めたものが、先輩部員や顧問の厳しい言葉で嫌いになっていく。
ピリピリとした雰囲気の中で合唱部員達が怯え葛藤する姿がリアルだ。
誰の為の何の為の部活なんだろうと首を傾げずにはいられなくなる。
心を壊してまで続ける部活に意味はない。
子供達の繊細な心に寄り添った一冊。