- Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
- / ISBN・EAN: 9784267019142
作品紹介・あらすじ
妻のガン宣告を受け、50代で大手百貨店を早期退職した敏腕営業マンの大和田。妻を喪ったあと、ふとしたきっかけで"人助け"に手を貸しはじめる。販売不振や営業先とのトラブル解決をめざすなかで知り合った、経験も人脈も豊富なその道のプロたちは、それぞれの職場で、それぞれの鬱屈を抱えていた。
感想・レビュー・書評
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職場を失った男たちは、
次の戦いの場を無意識のうちに欲している。
本当に男性は働く生き物ですな。
素直に尊敬。
最後の話が長く感じたかな。
いろいろ詰め込まれてて逆に読みづらく感じた。
先の三話のようにさらっとしてたほうが良かったかも。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
実力より派閥がモノを言う会社組織。
力量がありながら不遇を託つ人間は多い。
どこかで自分の力を存分に発揮できたら…。
それが商売っ気を離れたところであったとしても、充実感につながるだろう。
人生で最も大切なのは生きがいのある暮らし。
ストレートに描かれていた。 -
私自身定年まであと10年程度に差し掛かったこと。周りで元上司達が次々と定年を迎えたこともあり、この本のタイトルに惹かれて読み始めました。
百貨店の第一線で活躍していた主人公が、属している派閥の共倒れにより、定年待合室と呼ばれる部署に追いやられ会社を去ったあと、スナック「AYA」で出会った色々な人達の仕事のサポートをする中で、打ちひしがれていた自身のやりがいを取り戻すお話です。
第二の人生。本書を読んで、やりがいのあるものにしたいと思いました。
第二の人生に向けて勇気、やる気、元気を貰った一冊でした。 -
定年後の生活が最近のマイブームなので、読んでみた。期待していたより、浅い話だった。全てうまくいきすぎで現実感があまりない。
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大和田は妻のがん宣告をキッカケに早期退職制度を利用して2年後、妻を看取る。その後、久しぶりに行きつけのスナックに行ったところ、ママから、困った仕事を抱える人を助けて欲しいと依頼が。昔取った杵柄、昔の仕事のノウハウや人脈を活かし解決した大和田は、昔感じていた「やりがい」を思い出す。それをキッカケに第二、第三の依頼が舞い込み、大和田と同じように新たなやりがいを見出した定年間際の男達の連作集。妻への後悔や、疎遠にしてしまった老母との葛藤等もあり、決してスッキリするだけの話ではないが、それだけにジワリと染み込んでくるものは大きい。
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面白くないので途中でやめた
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雇われの身は辛いな…と。能力があっても派閥や根回し不足で蹴落とされたり、、
手に職つけておきたい。。 -
活躍の場を無くしたおじさんたちの
復活のたたかい
見事にそれぞれの卓越した力が結集し
問題を解決に導いていく様は読んでいて気持ちいい
あまりにうまく行き過ぎな感はあるが、
うだうだとあーでもないこーでもない
というストーリーを見せられるよりははるかにいい
読後、若いうちに頑張っておかないと(スキルを身に付ける)
復活戦は厳しいと感じた -
経験も人脈も豊富な男たちは、それぞれの職場で鬱屈を抱えていた。そして、かつての辣腕たちに、ふたたび己を試す挑戦の場がめぐってくる…。再起にかける男たちを描く経済小説。
連作短編集だから主人公たちは繰り返し描かれ、嫌でもキャラが伝わるのに、その話ごとに登場する人物の描写は薄く、もうひとつ伝わってくるものが無かった。とはいえ、定年間近の人材をもっと有効に活用しないから、日本の誇る先進技術が中・韓に流出するのだ、とひとりごちした。大げさかな?
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