三国志 全60巻箱入 (希望コミックス)

著者 :
  • 潮出版社
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・マンガ
  • / ISBN・EAN: 9784267870019

作品紹介・あらすじ

桃園の誓いから五丈原、蜀漢の最後まで、巨匠横山光輝が万感の思いを込めて描き切った大河ロマン。全60巻セット。

感想・レビュー・書評

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  • 少年時代に人生を学びました。

  • ああ。ここ最近、家のソファにいるときもベットにいるときも、はたまた通勤時や休憩時間もすべて、三国志漬けである。横山光輝の描いた三国志漬けである。

    初めてこの漫画を手にしたのはもうかれこれ30数年も前のことか。まだ小学生だったある日、子供部屋にふと置かれていた大きな紙袋の中に、64巻セットのこの漫画が詰まっていたのである。たぶん、オトンが置いていったのだろう。

    そのとき、厳しい玄徳の母に怯え、桃園の誓いに感動し、蜀・五虎将軍へ激しく肩入れした。そう、三国志に嵌ったのである。

    少し大きくなった学生の頃は、当時8インチフロッピーだったPCゲームの三国志を、テスト期間なのに勉強投げ出してやり続けた。赤壁の戦いを経て、どうしても蜀の主君として天下統一を成し遂げたかったのである。せめてゲームの中では、劉備や諸葛亮の野望を叶えたかったのだ。(テストという赤壁の戦いに敗れ、敗軍の将として迷走し続けたのはまた別のお話)

    機会あって、今回再び横山光輝の三国志と相まみえた。随分大人になった今改めて読んでみると、違った物語が浮かんできて相当に面白い。どのくらい面白いかというと、実生活で「おいたわしや」「そうでござろう?」などとうっかり出てしまいそうに身も心も侵食されるくらいである。

    ああ。今宵もまた読みふけるのであろう。ああ、第三国志で今晩も廃人となる。

  • やっと読み終わったぞー!!!!というのが本音です。
    長い、とにかく、長い・・・。

    子どもの頃、三国志、を知って、ワクワクしながら読み進めたのですが(もちろん学習漫画です)、結局、統一はできませんでした、という結末に、がっかりした覚えがあります。

    結局、三国志って、どういう話だったんだろう?と改めて思い、読み始めたのが、本作品です。

    子ども向け漫画では、1巻で終わっていた作品を、全60巻にわたって、描くわけですから、それはそれは、長いです。

    子どもの頃に憧れた、諸葛孔明が出てくるまでに、なんと20巻かかります(!!)

    途中、軍門に降ってきたりと、やたらと登場人物が増えます。
    名前も似てるし、これはどこから出てきた、誰だっけ?と考えながら読み進めましたので、読み終えるのに本当に時間がかかりましたが、きちんと読み終えることができて、よかったです。

    学んだことは

    ・人のプライドはとにかく傷つけてはいけない
    ・老害になってはいけない
    ・酒は飲みすぎてはいけない
    ・人材はとにかく大切
    ・仕える人を選ぼう

    ということでしょうか。
    (当たり前のことですが、改めて・・・。)

    史実を元に描かれている作品ですから、ハッピーエンドとはいきません。

    神様までになってしまった関羽も、部下に無理難題を申しつけ、できないとわかるや、プライドを傷つけて罰を与え、恨まれて、裏切られ、死に至ります。

    罰を与えても、人は動かないんですよね・・・。

    最後の踏ん張りが効かず、逃げてしまいます。

    恨みは恐ろしい。

    その点、劉備はえらかった。

    とにかく人を大事にして、大事にして、皇帝にまで登り詰めていった印象です。

    関羽の死の件では怒り、周囲の意見を聞かずに戦を起こし、そして、大敗してしまったのは老害かな、と思いましたが、そこまでは頑張った。

    結局のところ、関羽もそうなってしまったのですが、歳を重ねると、みんな頑固になっていきますね。

    若者の意見を聞きましょう。

    もしくは、潔く、引退しましょう。

    学んだことの三つ目「酒」・・・ですが、張飛がね・・・。

    酔っ払って、あっけなく殺されるんですよね。

    元々、お酒で何回も失敗している張飛さんなのですが、最後もやっぱりお酒で失敗です。

    酒癖もずーっと悪い。

    酔っ払って、人に当たり散らすのは、どうしようもありません。

    もっと若いうちにお酒の飲み方は覚えないとね。

    人に嫌われるような飲み方はいけませんね。

    四つ目の「人材」については、諸葛孔明ほどの天才がいても、結局サポートしてくれる人がいなければ、ことは成し遂げられない、ということでしょうか。

    こればかりは、出会いの運もあるのでしょうが、出会えたら、徹底的に大切にすべし、と思います。

    天才的な作戦を考えても、実行してくれる人がいないとねぇ・・・。

    作戦の価値がわからず、手柄を立てようと勝手に動く将多数・・・。

    終盤の方は、もう、諸将の名前が覚えられん、と思っていましたが、覚えられなくて当然です。

    凡庸な将しか、残っていないのですから。

    最後の仕える人を選ぼう、ですが、劉備の息子の劉禅が、どうしようもない人に育ってしまってね・・・。

    思い起こせば、曹操が攻めてきた時に、おかーさんと趙雲に必死に守られたのがこの劉禅なのですよ。

    おかーさんは、趙雲に我が子を託し、逃げるにあたり自分は足手纏いになるだろうから、と、井戸に身を投げて自害しました。

    託された趙雲は戦地を駆け抜けて、必死で劉禅を守りました。

    (最後を思ったら、ここで死んでいた方がよかったんとちゃうか、とも考えさせられます。)

    ま、赤子の時の話だから、当人はそんなことは覚えていないんだろうけれど。

    戦争いや〜と酒と女にうつつを抜かし、取り巻く家臣には騙されて、たびたび孔明も足を引っ張られます。
    (せっかく戦がうまくいっていたのに、呼び戻されたり、など。)

    どうしようもない皇帝になってしまいます。

    最後は、占い頼りで、遊んでいても、蜀は天下統一できるぜ!と思い込み(思い込まされ)、魏と必死に戦う姜維からの援軍要請をひたすら無視し(手紙は宦官によって握りつぶされた)、蜀は滅びます。

    滅んでしまってからも、のんびりと65歳まで生きたとか・・・。

    今が楽しいから、蜀がなくなっても、ぼくちん平気です、とか、言っちゃう人だもん・・・。

    あー60巻読んだ私の時間を返せ、と、その瞬間思いました。
    (殺意が湧くレベル。)

    孔明は劉備への思いがあって、仕えていたんだけれど、この人がトップじゃ、すぐに立ち行かなくなっていただろう、と思わされます。

    あれほどの天才も、劉備への想いがいっぱいで、最後に仕える人を選べなかったということなのでしょうか。

    色々申しましたが、現代にも通じるよいストーリーであることは、確かです。

  • ハマりたいなと思いながらちょっとずつ読んで、孔明が出てきて満足して、23巻までで一旦離脱…
    戦って領土を奪い合う系の話はイマイチ興味が持てないぽい。残念

  • 子供の頃は、劉備玄徳が凄く好きでした。
    今大人になって改めて読むと、蜀の英雄の話も好きですが、諸葛亮公明と司馬懿仲達の魏と蜀の戦いが凄く面白かったです。

  • 登場人物が多く面白い
    諸葛亮孔明がスゴイ

  • いつでも読めるように枕元においておきたい

  • 素晴らしいですね。げえっ!がクセになる笑
    諸葛孔明の罠が天才。学ぶこと多かったなぁ。

  • 1〜59巻を読了。学ぶことの多い、優れた作品。

    大義を前にして小義に拘泥すべきでない、人心をいかに掌握するか、慢心が人と国を滅ぼす、敵味方問わず情報網を張り巡らし活用してこそ勝利や安全が得られる 等々、現代に通じる示唆が山ほどある。
    全巻揃えるにはお金がかかるが、その価値はあるだろうなと思う。

    組織をまとめる立場になってから読むと、一層示唆を得られるだろう。

  • 当たり前だが圧巻のストーリー。一気読み。

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著者プロフィール

ロングセラー「三国志」をはじめ、「水滸伝」「項羽と劉邦」「殷周伝説」(いずれも小社刊)をはじめ、著書多数。

「2019年 『カジュアルワイド 三国志 6』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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