実行力不全 なぜ知識を行動に活かせないのか (HARVARD BUSINESS SCHOOL PRESS)
- ランダムハウス講談社 (2005年12月23日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
- / ISBN・EAN: 9784270000991
感想・レビュー・書評
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日本の大企業が陥っている実行力不全。
恐怖心を煽り、内部競争を促し、人事評価の項目が異常に多い。
日本の文化に適したやり方といえばそれまでだが、こういった企業が成長していないのは事実。
この本を参考に少しずつカイゼンしていきたいですね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
すばらしい計画より行動がまさる。
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何もしない事が特になる社会。
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アメリカの企業はもう少し効率的な運営をしていると思っていたが、日本企業と大して変わらない思い違いをした幹部や上司によって理不尽な経営をされているということがよくわかった。インテルのアンディグローブがパワハラ上司とは知らなかった。。。「失敗の本質」は日本の文化に根ざしていると思っていたが、人類共通ということらしい。それではなぜ米軍は日本軍に勝てたのだろうと考えてしまった。いずれにしても、訳が下手なのか元の文章が悪いのか分からないが、とにかく内容が自己矛盾を起こしている箇所が度々あり読むに耐えない。「ハーバード・ビジネス・レビュー」もそうだが、なぜアメリカのビジネス分析の本はこんなにも読みにくいのだろう。。。
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何故、知識が実行に活かされないのか?
何故、せっかく立てた戦略が実行されないのか?
その要因と対応策を述べた本。
要因の深掘りに反して、対応策はやや弱いが、
なるほどなと思える点は多かった。
個人的には特に競争が招く弊害の章は興味深く読んだ。
業績評価にも通じる内容であり、
自社の状況に置き換えて実に色々と考えさせられた。 -
「聞いて、見て、やってみる」
これは、外科医を目指す実習生が新たな処置を学ぶときの方法だ。
最後の段階となる手術の執刀は、知識を獲得し、その知識が行動に移されたことの証明に他ならない。
このことは、読書でも、何でも通じる。
【やってみる!実行する!】
そのOutputのために、Inputするのである。
この考え方は、『経験経済』や『経営は「実行」』ともlinkする。
「行動から学ぶなら、知識と行動のギャップは生じない」
という著者の主張が、心にぐっと刺さる。
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集中した知識の中身や蓄積量が企業の業績に与える影響に関しては、「”企業が持つ知識”の差異よりも、企業が”知識に基づいて実行に移す力”の差異のほうが大きい」という。後者で起きる知識と実行の乖離を、彼らは「知識と行動のギャップ」と呼んだ
「知識と行動のギャップ」は恐怖に根ざしている、と指摘を続ける。行動の副産物は失敗である。危険をもいとわない独立独歩の人も、仕事を失うことは怖い。それ以上に、同僚からの嘲笑を恐れる。デミングの名高い助言のように、私たちは心から恐怖を追い出さなくてはいけない。
リーダーが自らの失敗や経験を伝え、それを習慣として社内に普及せねばならない。リスクを恐れない者に、第2、第3のチャンスを与えるべきだ。
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1.
「聞いて、見て、やってみる」は聞く側。
その反対は「言って、見せて、やらせて、ほめる」
山本五十六の名言であり、コーチングのノートの肝。
コーチング関係の書物の本質は、この4節に収まり、これを超える本を見たことがない。
実際、スタバの教育システムもこれだし。
2.
現在、2ヶ月でビジネス書レビュー100冊やっているところ。
完全にInputだけやん、といわれるかもしれない。
目的はある。
『カテゴリー手中法による、徹底したビジネスの本質探し』
である。
短期間でたくさんの良書に触れ、テクニックを盗み、本質までたどりつくのが狙い。 -
知識を行動に変えるポイントを解説。
恐怖心の克己、評価方法、内部競争がポイント。リーダのシステムづくりがポイント。