最後の授業 ぼくの命があるうちに

  • 武田ランダムハウスジャパン
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784270003497

感想・レビュー・書評

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  • カーネギーメロン大のコンピュータサイエンスの教授による講義を、講演者自身が加筆して1冊の本にしたもの。この講義はアメリカのメディアでも取り上げられて話題となり、YouTubeで公開されて膨大なアクセス数を記録している。私はYouTubeで英語の講義を聴いても全部理解できないので、この本を読むことにした(笑)。
    カーネギーメロン大では「最後の授業」と題した講義を従来から行っていた。それは講演者が「自分は死に直面してこれが最後の授業だ」と「仮定」して行う授業なのだが、この本の著者パウシュが通常と異なるのは、実際に死に直面していたことだ。末期がんと診断され、余命宣告も受けた。
    しかし、そんな彼が話した内容は、とても明るく前向きだった。彼がどのようにして幼い頃からの夢を実現してきたか、周りの人たちの夢の実現を手助けしてきたか、どんな人に出会って影響を受けてきたか、どんな風にものごとを考えて対処してきたか。その内容は示唆に富み、たとえ彼が病気になってこのような特別な講演をしなくても、ビジネス書、啓蒙書として評価される内容だと思うのだが、皮肉なことに彼の病気と彼が置かれた状況によって、その内容は力強い説得力を持ち、読者の心に響くこととなった。
    彼はすでにこの世にはいない。ご冥福をお祈りしたい。

  • こういう本は、ふとした時に読み返したくなる。

  • ランディの信念が伝わり"フォース"を感じる本です。

    私は、7月に子供が生まれます。
    ランディの子供に対する思い、そして妻に対する思いには、一際深い感銘を受けました。

    その中でもいくつか、印象に残った言葉があります。
    「父が教えてくれたと思うことがある。
    子供は何よりも、自分が親に愛されていることを知っていなくてはならない。そして、たとえ親が生きていなくても、子供はそれを知ることができる。」

    「僕が思う親の仕事とは、子供が人生を楽しめるように励まし、子供が自分の夢を追いかけるように駆り立てることだ。

    親にできる最善のことは、自分が自分なりに夢を実現する方法を見つけるために、助けてやることだ。

    だから、僕が子供たちに託す夢は簡潔だ。自分の夢を実現する道を見つけて欲しい。」

    まったくそのとおりだと思います。
    常に自分の考えを持ち、行動を伴ってきたアンディを心から尊敬します。

  • とても、深い本。
    夢を実現するには「しつこさ」が必要、と言う文章を最近読んだばかりなのだが、この本のメッセージの一つも同じだ。
    「しつこさ」と言うより「粘り強さ」と言った方がピッタリ来るかも。
    「壁」は、そこで引き返す(諦める)大多数のためにあるが、少数の「乗り越え」たり、「迂回」したり、「壊す」人たちは、「壁」の向こう側にたどり着ける。
    どれだけ本気で向こう側に行きたいか、そのためにどれだけの「努力」や「犠牲」を出来るか、を試されていると言うことが著者の数々のエピソードで実感出来た。
    誰にでも、お勧めします。

  • あー無情。たぶん、こういう人は、こういう場面に直面しなくても、すばらしいモノを後世に残していくんだろう。涙した。

  • 人生に立ちはだかる障害のことをランディは「レンガの壁」と言う。

    どんな壁に出くわしてもそれは必ず崩すことのできて、いつも自分が本気かどうか試している。

    彼が教えてくれる人生の教訓はどれもこれもが信憑性がある

    それは彼の話のすべてが彼の実際の経験に裏付けられているからだ

    「経験とは求めていたものを手に入れられなかったときに手にはいる」

    彼はこう続ける

    「最初のペンギン」になろう

    失敗はレンガの壁を背にさえしなければ訪れないのだから

  • 夢を忘れかけた人に読んでもらいたい本。泣けます。こうやって人生駆け抜けてみたいです。

  • この本の良さは,この人物は全くといって「悲壮感」を出さずに感じさせずに,人生の教えを説いているところではないだろうか。
    読む前に,重い内容かと思い覚悟していたが,すぐさまに裏切られた。
    しかし,奥さんに対しての最期のBirthday presentに感動し涙した。
    それ以外は,この人物の素晴らしさが凝縮している。

  • 若くして膵臓癌で亡くなったバーチャル・リアリティーの第一人者、ランディ・パウシュが、生前の2007年9月18日にカーネギーメロン大学で行った夢を実現することと題して行った「最後の講義」をもとにまとめられた本。

  • 10年前に読んでもピンとこなかったが、若年性の癌が話題になり、自分にも家族ができたり、いろいろと経験すると、心に響くことが多かった。

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