未来日記　心の中の本当のあなたと出会う日記

著者 : 藤沢優月

• 武田ランダムハウスジャパン (2011年7月20日発売)

作品紹介・あらすじ

自分を見つめ直し、自分を書き出し、自分を再認識する未来の自分を作る日記。「仮定ゾーン」「ぐじゃぐじゃゾーン」「結論ゾーン」、3つのゾーンで、今日から始められる。

感想・レビュー・書評

[konpeito1212さんの感想 · 2012年3月29日]

自分を見つめなおし
自分を書き出し
自分を再認識することで
未来の自分を作っていく　日記　　　

ノート1冊　ペン1本で　自分の未来を変えられるのなら・・・

書き込み式になっているので
本を読みながら　自分を見つめなおせます♪

[ｍｉｃａｈさんの感想 · 2012年3月2日]

うまく行かないという人は、ところかわまず、成功哲学を信じこんで強引に実行しようとする。

本の通りに力を発揮するには、それに適した環境が整っていなければならない。
ところが、それがどういう環境で、どうやってそれを確認するかまでご丁寧に説明している本は以外に少ないのではないか。

この簡潔で女性的な表現の本が不思議と腑に落ちるのは、環境という問題を主張しているからだ。

「うまくいかない」のは、気持ちの問題でもトラウマでもなく、環境。
なるほどなと思ったが、この本で言われている環境がけっこう過酷であったりするのだ。


つまり、日本の恐ろしさが見えてくる。


「日本にいると便利すぎて、他人の助けが必要ありません。～その結果、もしかしたら『弱くて』『誰かに支えてもらえる人』を演じないと、人生に誰かを迎えることすらできないのかもしれない。』（41ｐ）

「（日本にいると、私という主語を使わないから）何が自分の本音の意見で、何が『世間の意見』なのか、境界線が曖昧になてしまう。」（45ｐ）

「『私（Ｉ）』という境界線が薄いので、「他人の意見」が幅を効かせやすくなっている」（ｐ46）

「『（世間ではこうだから）こうすべきでしょ？』＝『私』には責任がない。」（50ｐ）

「限界のある、個としての「あなた」ではなく、集合的な「日本人」として土俵に上げられているのですから。こんな環境にさらされていたら、誰もがチャレンジが怖くなるのは当たり前です。」（56ｐ）

「同調圧力＝みんな同じでなければならない⇒『『私（Ｉ）』で考えない」
（64～65ｐ）

「『私（Ｉ）』がないことは同調圧力に吸い込まれること」（65ｐ）

本当に、重い。
この環境でどうやっていけというのだろうと考え、ついには自殺してしまう人もいるのだから、日本は本当に空気が重いのだ。

そのなかにあって、『私（Ｉ）』を取り戻し、『私（Ｉ）』であることを作っていくのが「未来日記」なのだという。
「してみたいこと」などを書く、「1.仮定ゾーン」
何を書いても良い「2.ぐじゃぐじゾーン」
1.2.を見返してまとめる「3.結論ゾーン」
ひとつのノートをこの3つに分けて書いていくだけで、「同調圧力」に洗脳されて弱っってしまった『私（Ｉ）』は本来の姿にを取り戻していく。

この本のいいところは、夢を叶えようとか、成功して金持ちになろうとかの
押し付けがましい文言が無いことだ。
その手の物に疲れてしまった人には特にいい。

最後に、夢を叶えるとか、成功するとかいう本をやたら読んで手帳に書き込んでいる人たちは、その夢や成功が、自発的なものなのか、他人の意見中毒ゆえなのか、本当に区别がつくだろうか。
男性も含め、この本と比べて見ることをお薦めする。

「単語数1,103 文字数（スペースを含めない・含める両方）1,117」

[dkさんの感想 · 2012年1月16日]

「夢を叶える人の手帳術」は既読自己啓発書の中ではベストワンなのだが、こちらは「何をさせたい本なのか」というのがあまり要領を得ずイマイチだった。

[mana_on_vilgoさんの感想 · 2011年9月24日]

未来は、自分で描く。

著者プロフィール

文筆業。1972年秋田県生まれ。日本大学大学院修了。
時間とライフスタイルが中心テーマ。特に内なる環境の「心」と時間、環境問題に興味があり、世界各国を歩き回りつつ執筆活動中。
著書に『夢をかなえる人の手帳術』『夢をかなえる人の魔法の手帳』『夢をかなえる人の英語術』『夢をかなえる人の不思議の手帳』『図解　夢をかなえる人の手帳術』（ディスカヴァー）、『夢をかなえるオーダーメイドの方法』（幻冬舎）、『「なりたい自分」になる魔法の教科書』（KKベストセラーズ）、『魔法の時間割　あなたが生まれ変わるシンプルで小さな習慣』（大和書房）、『ちいさなちいさな時間の旅』(DHC)、『夢と時間を大切にしたい人の手帳活用法』（秀和システム）など。

「2007年 『夢をかなえる人の魔法の手帳2008』 で使われていた紹介文から引用しています。」