スロ-メディスン: まるまる治る、ホリスティック健康論 (ゆっくりノートブック 6)

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  • Amazon.co.jp ・本 (166ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784272320363

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  • 病気になること、何かすることを休むのは、原点に戻るチャンス。
    戦い続けなければ、強くなければ、がんばらなくては、挑戦し続けなければ・・・何かをし続けるということは、自分だけでなく地球にも負担となるのだなあ・・・

        【覚え書き】

    ○自然治癒力の土台→自分という存在は宇宙の太陽や月から体内の細菌まで、すべて網の目のようにつながっていて、そのどれが欠けても成りたたない。その網の目に対する信頼感、自覚があると自然治癒力が働きやすくなる。(P112)

    →病気が治ったら、「おかげさまで」と言う。太陽のおかげさま、大地のおかげさま、コミュニティのおかげさま、家族のおかげさま、あなたのおかげさま(P146)

    ○こんなにも、私たちは、自然を痛めつけておいて、自分たち人間だけが元気でいられると思うことのほうがまちがっているのではないか(P143)

    ○「する」ことに取り憑かれた時代。「する」ための時間を節約するためにさまざまな技術が開発されてきたはずなのに、その節約された時間をさらに「する」ことに費やすので忙しくなるばかり。(P127)

    ○「する」ことに取り憑かれるのと、モノやカネに取り憑かれるのはパラレル。(P130)

    ○「趣味は?」と聞かれて「農」です。と答えるとかならず「ああ、農業ね」と言い直される。
    いつのまにか人間の基本的な営みさえ、縦割りにしてしまった。(P150)

    ○自分の子どもがかなり重い病気になったとき、「この子が生きてさえいてくれれば、他は何も望まない」
    病とは「する」ことに取り憑かれた状態から降りるチャンス。(P131)

    現代は、生きづらさを感じている人が多い。→死をちゃんと目の前におけていない。

  • さがしていたものに出会った、そんな一冊。

  • スローな生き方を提唱する辻信一さんとアンドルー・ワイルの『ナチュラル・メディスン』、『医食同源』などを翻訳した上野圭一さんによる対談。

    西洋医学を「ファーストメディスン」、代替医療を「スローメディスン」と言われてすごく腑に落ちました。
    代替医療は自然治癒力を高めるものであったり、身体のデトックス作用を用いるものであったり、様々あるけれどどれも治るには時間がかかる。一方、西洋医学は即効性を求めるものが多い。外科手術などはその典型。

    私自身はハーブティ、エッセンシャルオイル、フラワーエッセンス、お香など代替医療の割合が高い。
    が、それを見て、フラワーエッセンスは効かないなどと友人もいる。この本を読んでいて、代替医療のあり方や位置づけもはっきりと理解できたし、効かないと感じる人たちの要因(時間をかけていないか、選択を誤ったか)なども想像がついた。

    西洋医学、代替医療、どちらにも善し悪しがあって、その選択肢を考える時の指標にわかりやすい一冊でもある。

  • 健康が“流行る”――それは思えば奇妙な現象だ。

    一方で、病気への不安や恐れが増している。安心して病気にもなれない、のだ。健康を維持する伝統的な智恵も身についていないし、病気になっても薬や医者に頼るばかりで、その病気とつき合う術もない。
    どうやら健康ブームとは、むしろぼくたちの社会の、そしてそこに生きるぼくたち自身の不健康さの証なのかもしれない。

    ぼくたちは今、人類史上稀にみる危機の時代に生きている。
    さまざまな危機は、しかし、すべて根っこのところでつながっている。
    地球の病、生態系の病、社会の病から、我々人間の心身の病まで、どれも健康の欠如、つまり「丸ごとに欠ける」という問題を根にもっている。

    ぼくたちに必要なのは、その丸ごとをとり戻すこと、つまり、ホリスティックに生きることであろう。

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著者プロフィール

1941年兵庫県宝塚市生まれ。幼児期を旧満州(中国東北部)で過ごす。早稲田大学文学部卒、東京医療専門学校卒。翻訳家。癒しと憩いのライブラリー館長。日本ホリスティック医学協会副会長。訳書に『癒す心、治る力』『ワイル博士のナチュラル・メディスン』『人生は廻る輪のように』『森の旅人』『いのちの輝き」など。著書に『ナチュラル・ハイ』『ヒーリング・ボディ』『補完代替医療入門』『代替医療』『わたしが治る12の力』『スローメディスン』など。

「2014年 『講座スピリチュアル学 第2巻 スピリチュアリティと医療・健康』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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