ユートピアとしての本屋:暗闇のなかの確かな場所

著者 :
  • 大月書店
3.17
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本棚登録 : 131
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784272331116

作品紹介・あらすじ

たった一人で独立書店を立ち上げ、反差別をかかげた果敢な発言でも注目される「本屋lighthouse」の若き店主による単著。知への信頼が揺らぐ時代に、誰もが生きられる空間をつくるための実践と思考の書。

[目次]


はじめに

1 本屋になるまでの話

2 メディア/クリエイターとしての本屋

3 ひとりの人間としての本屋

4 本屋にとっての反ヘイト・反差別とは

5 差別は道徳では解決しない

6 出版業界もまた差別/支配構造の中にある

7 セーファースペースとしての本屋

8 教室としての本屋

9 ユートピアとしての本屋

おわりに

感想・レビュー・書評

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  • 「ユートピアとしての本屋」関口竜平さんインタビュー 30歳の書店主は思う、本屋の本質は「置かない本」に表れる|好書好日(2023.08.30)
    https://book.asahi.com/article/14988534

    本屋lighthouse
    https://lighthouse24.thebase.in

    関口竜平(本屋lighthouse)の商品一覧|note
    https://note.com/books_lighthouse/store

    ユートピアとしての本屋 - 株式会社 大月書店 憲法と同い年
    http://www.otsukishoten.co.jp/smp/book/b623120.html

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「ヘイト本は絶対に売らない」、小屋から始めた独立系書店オーナーのこだわり 連載「だれが本を生かすのか」第5回 書店lighthouseを営む...
      「ヘイト本は絶対に売らない」、小屋から始めた独立系書店オーナーのこだわり 連載「だれが本を生かすのか」第5回 書店lighthouseを営む関口竜平の矜持 | JBpress (ジェイビープレス)
      https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/79047
      2024/01/25
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「明日、ぼくは店の棚からヘイト本を外せるだろうか」刊行記念 福嶋聡さん関口竜平さん(本屋lighthouse)トーク | Peatix(開催...
      「明日、ぼくは店の棚からヘイト本を外せるだろうか」刊行記念 福嶋聡さん関口竜平さん(本屋lighthouse)トーク | Peatix(開催日2024年5月18日)
      https://peatix.com/event/3902904/view
      2024/05/01
  • もし、本屋さんをするならという、ド素人の私が読んでみた。

    差別やヘイト、障害者への視点から読み取っていける内容となっていて、例えばマジョリティだったのがマイノリティになったアレルギー体質の話とそのことを忘れがちになる、ということが、
    人生途中から障害をもった私からすると、共感をした。

    自分が差別にいかに無知であるのかということもあり、また、巨人の肩に乗って共有知を駆使していくことも、納得できました。

    他にも、他者を頼ってもいいしそれが真の自立、といった内容のところは、本屋さんやメディアという存在に限らず、持病をもつ人達にも通用する考え方だと思いました。

    本屋さんに興味があって読み始めたけれど、
    もっともっと大きなことを書いている本書は、本屋さんに興味がない人にも手にとってもらいたい本だと思いました。

  • 僕も差別や憎悪を煽るような本は置きたくないので、著者の考え方に賛同できる。ただ、雇われであるため自分の担当の範囲でやることしかできないジレンマはある。定期刊行物である雑誌にはなかなか手をつけられない。それでもやらないよりマシ。

  • 物事について、知ること、考えることは楽しい。
    しかも、その時にどれを正解とするかは本来、学習者に委ねられているはずである。
    でも、現状の学校教育はそれを「正解を知ることは楽しい」に変えてしまっている。
    その中で、人と人との営みとして、多数ある考えを提示する場としての本屋はとても楽しいものである。
    だからこそ、安全な場としての本屋が必要だし、そこに恣意的な人の手が加わった本屋はとても面白いものになりうるのだと思う。

  • なんとも素敵なタイトルである。たたかう本屋、もの申す本屋の年若き店主が語る本屋論。誰も排除されない、誰の人権も大事にされる社会、残念ながら今、それはたどり着けないユートピアだ。それでも、「ヘイト本」「歴史正正主義的な本」は置かないいというポリシーで営む本屋は、希望で、ユートピアをめざすことそのものに意義があるようだ。本を選ぼう、先人の声を聞こう、そして自分も声をあげよう。本屋lighthouseのような本屋が増えますように、この社会が少しでもよくなりますように。

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