- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784272331116
作品紹介・あらすじ
たった一人で独立書店を立ち上げ、反差別をかかげた果敢な発言でも注目される「本屋lighthouse」の若き店主による単著。知への信頼が揺らぐ時代に、誰もが生きられる空間をつくるための実践と思考の書。
[目次]
はじめに
1 本屋になるまでの話
2 メディア/クリエイターとしての本屋
3 ひとりの人間としての本屋
4 本屋にとっての反ヘイト・反差別とは
5 差別は道徳では解決しない
6 出版業界もまた差別/支配構造の中にある
7 セーファースペースとしての本屋
8 教室としての本屋
9 ユートピアとしての本屋
おわりに
感想・レビュー・書評
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もし、本屋さんをするならという、ド素人の私が読んでみた。
差別やヘイト、障害者への視点から読み取っていける内容となっていて、例えばマジョリティだったのがマイノリティになったアレルギー体質の話とそのことを忘れがちになる、ということが、
人生途中から障害をもった私からすると、共感をした。
自分が差別にいかに無知であるのかということもあり、また、巨人の肩に乗って共有知を駆使していくことも、納得できました。
他にも、他者を頼ってもいいしそれが真の自立、といった内容のところは、本屋さんやメディアという存在に限らず、持病をもつ人達にも通用する考え方だと思いました。
本屋さんに興味があって読み始めたけれど、
もっともっと大きなことを書いている本書は、本屋さんに興味がない人にも手にとってもらいたい本だと思いました。 -
僕も差別や憎悪を煽るような本は置きたくないので、著者の考え方に賛同できる。ただ、雇われであるため自分の担当の範囲でやることしかできないジレンマはある。定期刊行物である雑誌にはなかなか手をつけられない。それでもやらないよりマシ。
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なんとも素敵なタイトルである。たたかう本屋、もの申す本屋の年若き店主が語る本屋論。誰も排除されない、誰の人権も大事にされる社会、残念ながら今、それはたどり着けないユートピアだ。それでも、「ヘイト本」「歴史正正主義的な本」は置かないいというポリシーで営む本屋は、希望で、ユートピアをめざすことそのものに意義があるようだ。本を選ぼう、先人の声を聞こう、そして自分も声をあげよう。本屋lighthouseのような本屋が増えますように、この社会が少しでもよくなりますように。
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/79047
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