コペルニクス: 地球を動かし天空の美しい秩序へ (オックスフォード科学の肖像)
- 大月書店 (2008年11月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784272440511
作品紹介・あらすじ
ポーランドの片隅で司祭として忙しい毎日をおくるかたわら、わずかな余暇の時間を天文学の研究に費やし、完成した自らの本を死の床で目にする。「すべての中心に太陽がある」-地球を太陽をめぐる惑星にし、1500年にわたって西洋人の思考を支配してきた世界観をひっくりかえしたコペルニクスの評伝。
感想・レビュー・書評
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『オックスフォード科学の肖像』シリーズの1冊。いわゆる伝記もの。
コペルニクスといえば、地動説を唱えた天文学者としてあまりにも有名。彼自身がクリスチャンであったという程度の知識は持っていたが、それなりの地位にあり、貨幣改革までも行っているということには驚いた。
彼が地動説を唱えるまでの過程は読んでいるとワクワクする。
今となっては間違った古い知識でしかない天動説も、なかなかおもしろそうなので、この機会に学んでみたいと思った。
それにしてもこのシリーズ、おもしろそうだからすべて読破してみるつもり。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
図説なども豊富で丁寧に説明されているが、天球の動きについての部分で一部理解できないところがあった。本書のせいではなく、きっとぼくの能力不足だと思う。ヨーロッパを1,000年以上に渡って支配した天動説を覆したコペルニクス。その功績自体は世界の常識として知られるが、プロセスについて知る人は少なく、ここにフォーカスしたのが本書。コペルニクスは当然天才であるが、ある一瞬のひらめきによって、この世界を変える発見をしたのではなく、丹念に研究を続けることで少しずつ真実に近づいていったことがよくわかる。それにしても、最晩年(寿命的な意味での)になって、「出版」が間に合って世に出せたことは本当に奇跡だと思う。門下生グッジョブなんてレベルじゃない。
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オックスフォード科学の肖像シリーズ
この本は長さもちょうどよく、それでも十分な情報量があって
とてもわかりやすい
その当時の社会的背景が書いてあり
細かいところまで行動が書かれてて
挿絵もたくさんあり
歴史研究者がどのようにその結論にたどり着いたかまで書いてある
律教司祭をして、医師としての仕事もしながら、観測し、理論を確かめていった
コペルニクスが生きた時代は
宗教革命、大航海時代
さらにポーランドとしてもプロイセンとの戦いの時代
律教司祭をして、医師としての仕事もしながら、観測し、理論を確かめていった
<内容まとめ>
叔父の助けで教育を受ける
1491-95はポーランドのクラクフ大学で教養課程を学ぶ
1496-1500ボローニャで法学を学ぶ
1501-1503パリ大学で医学を学ぶ、この際占星術も学ぶ
1503- 1510叔父の付き添いをする
この頃、コペルニクスが太陽中心説をとるようになったと考えられている
1510頃小冊子『コメンタリオルス』
この小冊子で、エカントなしで逆行運動を説明できるとして、
太陽中心説が有用なこと
公転周期と、中心からの距離が規則的になる点も、この説の根拠として示している
1529天球の回転についてを書き始める
コペルニクスは出版に乗り気ではなかったが
周りの勧めによって出版することになる
この際、タイトルが『回転について』から『天球の回転について』に変わってしまった
注釈として、これは計算上便利な考え方であって、宇宙が実際にそうであると示すものではないという言説も加えられてしまった -
500年も前から天体の動きをここまで解明しているのはすごい。
内容は短めだがところどころ難しいところがあって完全には理解できなかった。コペルニクスがどのように地球が動いてるかを考えていったか、短いながらもわくわくする内容だった。 -
コペルニクスは地動説を唱えて火あぶりにされた。
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[ 内容 ]
ポーランドの片隅で司祭として忙しい毎日をおくるかたわら、わずかな余暇の時間を天文学の研究に費やし、完成した自らの本を死の床で目にする。
「すべての中心に太陽がある」―地球を太陽をめぐる惑星にし、1500年にわたって西洋人の思考を支配してきた世界観をひっくりかえしたコペルニクスの評伝。
[ 目次 ]
第1章 世界を拡張する
第2章 ポーランドで過ごした学校時代
第3章 クラクフの大学で
第4章 イタリアの学者
第5章 飛躍的前進
第6章 大地を揺るがす新理論
第7章 忙しい律修司祭
第8章 回転について
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