- Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
- / ISBN・EAN: 9784272610020
感想・レビュー・書評
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仮綴じの本を買い、それを自分の蔵書として専門家に本製本(ルリユール)してもらう。それがヨーロッパの読書家の、ある意味、ステイタスだったという。日本では仮綴じ本もそれほど多くは発行されず、その文化が真に根付くことはなかった。装幀家である著者はルリユールの技術をベルギーで学んだ(『モロッコ革の本』)。その技術を元に、大がかりな道具をなるべく使わずに製本する方法を写真とともに解説しているのが本書。製本を本職としなくても、趣味として製本に親しむ人は結構多いらしく、そうした人を主な読者と想定している本だろう。本を作る作業というのがどういうものなのかという興味で読んでみたので、私自身は自分でやろうとおもったわけではない。眺めていて、手作業の美しさにふわぁっとため息が出る。出来上がった本もさることながら、その過程の作業が美しい。プレス機の代わりに人が乗って重しをかけるとか、かがり台を椅子で代用するとか、実際に作業をする人ならではの工夫・助言も随所にあり、著者が技術者としてとともに先生としても優れた人なのだろうなぁと感じさせる。先日、『モロッコ革の本』を読んだときによくわからなかった本の各部の名称・形状も確認でき、個人的には満足の1冊。
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作りましたね、薄い本をばらして。この本を見ながら。楽しむゆとりは無かったです。
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豆本作りからはじまった、本と言う形への愛着をいっそう強くした本。
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すごぉくしっかりした本。ちょっと古くて稀少本の域かもしれないけどお勧め。