人工衛星をつくる−設計から打ち上げまで−

著者 :
  • オーム社
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784274503719

感想・レビュー・書評

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  • 【配置場所】工大選書フェア【請求記号】538.9||M【資料ID】91123549

  • 【電子ブックへのリンク先】
    https://search.ebscohost.com/login.aspx?direct=true&scope=site&db=nlebk&lang=ja&AN=527276
    学外からのアクセス方法は
    https://www.lib.muroran-it.ac.jp/searches/searches_eb.html#ebsco
    を参照してください。

  • 人工衛星を作って打ち上げたい人向けに。

    CubeSatという10cm角の小型衛星を打ち上げるというプロジェクトがあり、主に大学などで取り組まれている。本書はそのプロジェクトを指導している日大の先生によるもの。平易な教科書的な内容。もうすこしハードやソフトの信頼性に関する知らない話があるかと思って購入したが、商用衛星プロジェクトではなく学生プロジェクト向けなので、そうではなかった。

  • これを読んで解ったこと、それは、人工衛星を作って飛ばすのは美味しいうどんを作るよりは簡単そうだということだ。

  • リーマンサットメンバーの愛読書。
    設計前から打ち上げ後の運用までコンパクトにまとまっていて、開発全体を俯瞰的に見ることができる良書です。

  • ☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB07584873

  • 超小型衛星制作の概要が分かってよかった。作者も書いているが、これだけで実機が作れる訳じゃないだろうけど、これをとっかかりにして色々自分で勉強するにはいい本だと思う。

  • 日本大学の宮崎先生が書かれた本。最近人工衛星の話を聞く機会が多く、知らないことがいろいろあるので一度ちゃんと勉強しようと思って読んだら、めちゃくちゃ面白かった。実際のCubeSatのプロジェクト(SEEDS-I/II)の実例にそって、人工衛星を作って飛ばすには何をすればいいか書かれている。

    CubeSat が初めて打ち上げられたのが2003年というごく最近のことであることも知らなかった。しかもそれを成功させたのは日本の大学の研究室(東大中須賀研と東工大松永研)。


    これ、自分が学生の時に読みたかったー。(出たの2011年なので無理なのだけど。)

    --
    2003年 XI-IV(中須賀研)とCUTE-I(松永研)
    バス部、ミッション部
    http://www.cubesatshop.com/
    テレメトリ=HKデータ
    超小型衛星ではリアクションホイールで姿勢制御
    EMとFMの間にPM
    UNISEC

  • 人工衛星の製作の模様を理論を含めて横断的に学習できる。
    宇宙分野に身を置いて勉強している方でも実際の設計製作の景色に触れられ楽しんで学べると思う。比較的実務面からの視点であるので、実際に超小型衛星を造る場においても「この考え・方針であっているのか」などの不安を解消するのに少し役立つかもしれない。

    ただし、当然ながら基礎理論や実務全てを網羅しているわけではなく、専門知識を身につけるには、これを手掛かりに要素ごとの専門書・理工書を読まなければならない。

  • 著者は日本大学の教授で宇宙工学が専門。
    学生チームを率いてCubeSatと呼ばれる超小型人工衛星を、何度か開発した経験の持ち主です。
    本書は、その時の経験を基に書かれており、学生チームなどが自分たちで人工衛星を開発、打ち上げ、運用などを行う際に注意する点の解説等が書かれていました。

    と言っても、個別分野の具体的な技術の詳細説明がなされている訳ではなく、大まかな開発の流れとその後の打ち上げ、運用に関する心構え、注意点、法律関係の事務手続き等について解説されています。

    さて、前置きはここまでにして以下に簡単に本書の内容紹介をします。

    本書は全7章からなり、

    1章で人工衛星そのものに関する簡単な解説、
    2章で人工衛星のシステムを設計する際の基本的な考え方と開発の流れの説明、
    3章で開発環境及び関連法規の説明、

    4章では人工衛星の軌道計算、送受信システム、磁気センサーなど人工衛星に搭載するセンサー類、衛星の姿勢制御、電力システム、構造、熱など実際に人工衛星を開発・運用する際に解決するべき技術的な課題とその際の指針を解説、

    5章が組立とテストに関する解説、
    6章が打ち上げと運用に関する解説、
    最終章の7章が小型(あるいは超小型)人工衛星を取り巻く環境の解説

    となっています。

    この内、4章が一番ページ数が多くて難易度も高い内容となっていますが、専門知識に関する詳細解説がなされている訳ではなく、概略説明となっていますので、内容があまり理解出来なくても開発において注意すべき事がおおよそ把握できたり、あるいは開発の雰囲気みたいなものが掴めるのではないでしょうか。

    また、個別分野の具体的な技術解説がない代わりに、プロジェクトの進め方等の解説がされているのですが、これらは企業などでも用いられている手法とそっくりな点も多く、本書をただ人工衛星開発本として活用するだけでなく、一種のプロジェクトマネジメント教本的な活用も出来るかも知れません。

    また、技術的な内容という点では、軌道に打ち上げられた超小型人工衛星が運用終了後、宇宙デブリになるのではないかとの指摘に対して、「運用が終了した人工衛星は25年以内に軌道を離脱させる」との国際ルールを紹介し、それを守るため、軌道高度を低く設定する(軌道が低ければ大気により減速し、やがて地球に落下し燃え尽きる)や高い軌道では膜を展開し断面積を広くする(断面積を広くすれば、大気が薄くてもブレーキ効果がその分増す)と言った方法があるとの解説がなされていました。

    これ以外にも、実際に人工衛星を開発する際において、周囲(学生の場合は大学や教授等)の協力を得る必要性を指摘したり、外国のロケットで打ち上げてもらう場合には安全保障上の観点から輸出管理の法的手続きを踏まなければいけない等と言った指摘、人工衛星運用に関する注意点の説明と言った内容も載ってあり、本書は超小型人工衛星の開発、打ち上げ、運用に関するノウハウ集と言った感じです。

    上記の通り、人工衛星設計に関する技術的な解説本を期待する方には肩透かしな感じかも知れませんが、実際に超小型人工衛星を開発から運用までやってみようとする方にとっては役立つ情報が満載ですし、プロジェクトマネジメント教本的な活用もできますので興味のある方は一読されては如何でしょうか。

    尚、本書でも触れているCubeSatの前身、空き缶サイズのミニ人工衛星Cansat開発に取り組んだ日本人学生について書かれた書籍「上がれ! 空き缶衛星」もありますので、興味があればこちらも一読されては如何でしょうか。
    こちらの方は、Cansat開発に取り組む学生たちに焦点を当てたドキュメンタリー的な内容となっていますので、技術的な内容に苦手意識をお持ちの方も気軽にお読みになれるかと思います。

    #同じ著者で学生たちによるCubeSat開発をテーマにしたドキュメンタリー「キューブサット物語~超小型手作り衛星、宇宙へ」もありますね。
    #こちらの方は読んだことがないのですが、時間を見つけて読んでみようかな・・・

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