完本 管絃楽法

著者 :
  • 音楽之友社
4.22
  • (4)
  • (3)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 48
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (528ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784276106833

作品紹介・あらすじ

第一編には、管絃楽の全般的性能に関する基礎的な概論、第二編には管絃楽を構成する個々の楽器の性能、即ち楽器各論が述べられる。楽器相互間の連関性と其の共同効果に関しては、三編に述べられる。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「オーケストレーションⅠ2020以前入学生」
    久木山直先生 参考図書
    「オーケストレーションⅡ 2021以降入学生」
    「オーケストレーションⅢ 2020以前入学生」
    佐藤賢太郎先生 参考図書
    https://library.shobi-u.ac.jp/mylimedio/search/search.do?target=local&mode=comp&materialid=00060258

  •  日本を代表する作曲家、伊福部昭(1914-2006)による管弦楽法の事典。

     一般的に、こうしたタイトルの書籍の中身は「楽器法」に終始し、最後の方に申し訳程度に合奏について書かれているのが常。それに対して本書は、第3編(かつての下巻)で、「管弦楽の共同効果」として、楽器間で起る様々な現象や特性について書かれている。
     各章とも、その内容は高度で、高度な作曲技法を学ぶものが本書の対象となるはずである。

     日本で、もっとも多く読まれている管弦楽法の書籍はウォルター・ピストンのものであろう。それと比べて、圧倒的な分量と、やはり、第3編が特徴となる。また、最近、再出版されたリムスキー(1912)やベルリオーズ=シュトラウス(1844)のものは、時代的に古いか、地域的に譜例が全くなじみのないものが多い。本書の譜例には、もっとも後発なだけに、近代・現代作曲家のものが多い。

     今回、新装版出版にあたり、弟子達も加わり全面的に見直され、2分冊を1冊として装丁している。旧版での活字も新しい活字に置き換えられ、読みやすくなっている。

     難点は、とにかく価格。2万5千円!
    辞書としての機能はあるが、やはり、作曲専門の学生は熟読する必要もあるので、人生のどこかで決断を迫られる1冊。

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

1914-2006 作曲家、文化功労者。北海道帝国大学卒、東京音楽学校(現東京芸術大学)講師、東京音楽大学学長、門下に芥川也寸志、黛敏郎らがいる。クラシック作品の他に、『ゴジラ』等の映画音楽やバレエ音楽でも著名。主著に『管弦楽法』。

「2012年 『伊福部昭 交響頌偈「釈迦」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

伊福部昭の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
J・モーティマー...
アルノルト・シェ...
ミヒャエル・エン...
長谷川 良夫
石桁真礼生
エクトル ベルリ...
フランツ・カフカ
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×