決定版 はじめての音楽史: 古代ギリシアの音楽から日本の現代音楽まで

著者 :
  • 音楽之友社
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本棚登録 : 89
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784276110199

作品紹介・あらすじ

20年以上にわたって売れ続けている音楽史入門書の、1996年の初版、2009年3月の増補改訂版につづく決定版。西洋音楽と日本音楽の両方を扱っているという点で、独自性がある。今回は内容の改訂は行わず、章間にあった空白のページ(5箇所・各1ページ)に、久保田慶一書き下ろしのコラム「もうひとつの音楽史」(その1:音楽理論について、その2:音楽と社会について、その3:音楽の職業について、その4:記譜法について、その5:音楽メディアについて)を加え、新刊として出版。コラムの内容は俯瞰的な視点から書かれており、古代・中世~第二次世界大戦後~21世紀まで触れられている。現在の音楽の在り方・音楽との関わり方についても述べており、大学・高校での授業にも取り入れやすくなる。

感想・レビュー・書評

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  • 音楽科教育の勉強で読んだ
    教育のカリキュラムになんでこれが組まれてるのか とかが頭に入れてて損なことない。
    結構飛び飛びな所あるけど、簡潔に書かれてるから素人でも飽きずに読み切れる

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/686264

  • 古代ギリシアの音楽から日本の現代音楽まで、幅広く、浅くが特徴の音楽史の本。

    西洋音楽史、日本音楽史、日本の現代音楽の三部からなる。その割合は三等分ではなく、当然ながら西洋音楽史が半分強を占めている。

    200ページ程度の本に、「西洋音楽史、日本音楽史、日本の現代音楽」を納めているため、あっさりとした概説程度にとどまっている。「新古典主義と絶対音楽」という見出しがあるのにもかかわらず、代表的なハンスリックの名前すら出てこないくらい浅いところもある。音楽史の本で、絶対音楽vs標題音楽の論争を省いてもいいものなのだろうか。

    他の例を挙げれば、有名な作曲家でさえ、名前の羅列のみであったりもする(例:国民主義という見出しでは、「その他、ノルウェーのグリーグ、デンマークのニールセン、フィンランドのシベリウス、南ヨーロッパではスペインのアルベニスやグラナドスなどをあげることができる」)。

    このようなスタイルであるため、読みものとしての面白味がなく、まるで教科書のようだと思ったら、実際に教科書や参考書として利用されていると「おわりに」に書いてあって納得した。

    また、「教員養成のカリキュラムにおいて、日本音楽史や民族音楽を含んだ音楽史が必修科目となっているため、教育現場からの要請から誕生した」とい経緯も書いてあった。

    つまり、勉強のための実用書として書かれたものであり、一般的な愛好家が楽しみながら読むような本には作られていないということだ。

    従って、音楽史に興味を持った門外漢や、クラシック音楽愛好家にはおすすめできない。

    教育現場には向いているのかもしれないが、私は愛好家なので、面白くなかった。音楽史の本は、ゆうに10冊以上は読んでいるが、この本はその中でもワーストを争う。

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著者プロフィール

音楽学博士(東京藝術大学大学院)。東京学藝大学教授、国立音楽大学教授・副学長を経て、現在、東京経済大学客員教授。著書に『音楽分析の歴史:ムシカ・ポエティカからシェンカー分析へ』(春秋社)などがある。

「2024年 『20世紀音楽を分析する』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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