- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784296000586
作品紹介・あらすじ
リーダーの最重要スキルは「決めること」。
「質の高い決断」の基本を1冊に。
思考力をフル稼働させる基本メソッド集。
本書の内容は、早稲田大学ビジネススクールにおける私の講義「経営者の意思決定」をもとにしています。ケーススタディ形式のディスカッション、判断に必要な数値化の演習、人間のクセや限界を知るための行動経済学についての実験など、受講生とのやり取りを再現して意思決定のポイントを学んでいただく形式です。その講義では、ビジネスの意思決定に欠かせない、以下のような手法や考え方を幅広く取り上げました。
・意思決定論
・ディシジョンツリー
・経済性分析
・ゲーム理論
・行動経済学
・行動心理学
・リアルオプション
・シナリオプランニング
・リーダーシップ
・リスクマネジメント
意思決定の質を高めるためには、こうした理論や考え方を総動員することが欠かせません。これほど広範囲にわたって意思決定の基本的メソッドを教えている授業はビジネススクールでも珍しいと思います。もちろん個々の専門書を読んで勉強することはできますが、まずは何を学んでおくことが重要なのかを知らないといけません。そこで本書は、ビジネスリーダーの意思決定に必要なメソッドを「広く」「わかりやすく」紹介していきます。こんな理論がある、こんな手法がある、こんなところに気を付けないといけないということを知っていれば、必ず役に立つはずです。(「はじめに」より)
感想・レビュー・書評
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経営者は限られた情報の中でいかに質の高い意思決定ができるかが求められる。
その「意思決定」について様々なメソッドが分かりやすく記載されている。
ディシジョンツリーや経済性分析など、数字に落とし込む考え方が示されている一方で、人間はすべてロジカルなわけでなく感情の動物であり、合理的ではないことも多いという考えは納得できた。
意思決定においては、様々なメソッドと同じくらいに、情と理、右脳と左脳を使い分けることが重要だと教えてくれた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
著者が早稲田大学ビジネススクール教授時代に、10年間続けたという講座「経営者の意思決定」をベースにした本である。
経営者のいちばん大事な仕事――意思決定の勘所がまとめられている。
ビジネス上の意思決定のために重要な手法や考え方(経済性分析・ディシジョンツリー・リアルオプション等)が、一通り取り上げられている。
しかも、それらがケーススタディに基づいて解説され、授業でのやりとりも一部再現されるので、実践的でわかりやすい。 -
意思決定力を高めるべく手にとってみた本
ユースケースの様々な要因を考えるという部分は面白い。MBAを思い出す。 -
若手やなかなか決められない人は読むと良い入門書。
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本の冒頭にある通り、意思決定のメソッドが、幅広く、分かりやすく書かれている。
多少の物足りなさはあるけれど、非常に読みやすい。
PART4は、経営者に提案する立場からも書かれていて、非常に参考になる。
「ご意見番」の経営陣も多い中で、意思決定したがらない経営者は経営者失格、という言葉は小気味が良かった。
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いかに質の高い意思決定をするか、数字の範囲と人の気持ちを汲むこと、意思決定のメソッドを総動員するという観点でわかりやすく意思決定のありようを解説するもの。
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意思決定に寄ってはおらず、ゲーム理論やシナリオプランニングなど、知ってはいたが詳しくは知らなかった理論を体系的に学ぶことができた。理解しやすい内容。
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入門としてはとても分かりやすい
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意思決定には全てのステークホルダーを把握する。
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いかに「質の高い意思決定」をするかについて、コンサルの第一人者がさまざまな方法を紹介している本。
本書で紹介されている方法はどれも基本的なものばかりだが、これらを瞬時に取捨選択して組み合わせれば、そこそこ質の高い意思決定はできるだろう。何が正解かわからない状況ですばやく適切な判断を下すためには、さまざまな引き出しを持っていた方がいいというのはうなずける。
コンサルがよく使うようなフレームワークや論理的なメソッドだけでなく、人を動かすための右脳部分もちゃんとおさえてあるのがよかった。