- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784296106776
作品紹介・あらすじ
「日本のドラッカー」と呼ばれた男
55年前、日本の経営者を震撼させた「反逆の書」が今、よみがえる!
「今読むべき、経営学の源流」
昭和40年、男は一冊の本を上梓した。
そして「中小企業の救世主」として日本の経営学の源流をつくる。
だが、男が嫌った“きれい事のマネジメント論”に
とどまる会社は今もごまんとある。
日本企業の未来を示す古典が復活!
従来のマネジメント論は、
理論としては、りっぱであっても、
現実に対処したときには、あまりにも無力である。
現実に役だたぬ理論遊戯にしかすぎないのである。
現実は生きているのだ。そして、たえず動き、成長する。
……打てば響き、切れば血がでるのだ。
(「序にかえて」より)
感想・レビュー・書評
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ゆがめられた目標管理に続いて読了。
前半は面白かったけど、後半から単調になってきて、前作ほどの感動はなかった。
以下メモ
目標とは社会的動向を鑑みて自社が生存し得るシナリオの下に設定されるもの。
「出来るだけやる」のではなく、「やるべきことをやる」のが目標に対する正しいアクション。そのためにはやらないことを決めるのも大事。
経営の仕事とは会社が前に進むためにすることを考えること(ベースワークだけしてても会社は重力に従うように堕ちていく)
部下の仕事は上司から仕事を奪って、上司がそれをするための時間を作ること
いい会議のルール例(結局如何に会議させずに自分たちで決めさせるか)
①問題が何かを特定させる
②問題の原因は何かを特定
③その問題に対するあらゆる解決策
④貴方の思う解決策は何か
の四つを考えてくるのが条件
このへんは「会社を変える会議の力」にも同様の記載
上司の心得
①自分自身を整理
②上を向け
③決断をすみやかにくだす
④目標を設定する
⑤結果に注目する
⑥時間を有効に
⑦優先順位をつけろ
⑧人の長所を利用する詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この本を読む前後で、計画・予算の理解の仕方が変わった。今までは経営側の意図を理解していなかった。やれるかではない、やらないといけない。の理解有無が、大切だろう。
実績がないのが当たり前。
無理と思ったら努力しない。限界を決めるのは上司。
予算は足らなくて当たり前。
部下じゃない。上司の時間を作るために、仕事と権限を奪う
決めたことは守らせる。日本人は守ろうとしない。
朝令暮改は必要。メンツに囚われずに。
責任大・権限小が普通。自分の責任範囲を広げよう。口も手も出す!
収益計算も簡易で良い。評価指数は、善し悪し等加え具体的。
部下には試練を課し周知に追いやることで成長する。
人は自分のために仕事をする。
賃金でラッカープランは労使利益が一致する。
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過去の実績をもとにしていたら、そこには 進歩もなければ、革新も生まれないのである。 進歩や革新は過去の実績をのりこえ、 過去の理論を否定するところに生まれるのである。
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【部下の権限】
業務に対する権限は、上司から与えられるものではなく、上司から獲得するものである。
「権限がないから判断出来ない」のではなく、上司に聞くことで、自分で決めるのか指示を受けるのかが判明する。
部下は、権限が与えられていないことを理由に、責任を逃れることは出来ない。
自分の上司が有能だと思うのなら、自分の上司をヒマにせよ。そうすれば会社はより成長する。
会社という合目的的集合体においては、上司のために部下がいる。自己実現の場ではない。ごちゃ混ぜにしてはいけない。そのような側面もあるよね、でとどめなければいけない。
【分業の罠】
職務分掌と仕事の流れは縦糸と横糸の関係性。
切りすぎは全体が見通せないのでバツ、
一連に責任が持てる、何をやっているかが自分でわかるレベルのチャンク。
様々な問題は、責任や権限を明確にできない箇所に起こる。
(一塁と二塁手の間にボールが飛んだ時)
【得てに帆上げる(得意な分野を伸ばす)】
んなこと言ったって、他人の強みを見抜けるほど人間観察力があなたにありますか?
かつ、それを見つけたとして、それを伸ばすということと、仕事上やらなければいけないことは異なりませんか?
例えば(新しいことにトライすることが強み)という新入社員がいた場合、決められたことを守らせなくて良いのか?ということになる。耳触りは良いが非現実的えしょう。
初めに仕事ありきではないか?仕事に人を当てる以上、強みを見つけた後は「異動」しかない。また強みが他人の下位互換だった場合は行く場所がなくなるのではないか?
【人事】
抜擢人事の重要性
×「人はパンのみに生きるにあらず」
○「まずはうまいぱんをあたえる」
決定はワンマン、運営はチーム
人は自分のために働いている。→生活の原資
労働分配率を一定にすることで、荒利益高を双方が向上させるマインドになる。目線が一緒になる。 -
製造業を主な対象としているためソフトウェア事業に携わる自分にはあまり当てはまらなかったが、目標設定の方法として積み上げ式、言い訳の余地がある「できるだけ主義」ではなく、これだけやらないと生き残れない、という観点の「これだけ主義」とすべきという主張は目線を上げるのに大変参考になった
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ラッカープラン、賃金を付加価値で割合いを決める。
仕事の現実は、限られた時間で、不完全な資料を持って、事態を把握して判断し、決定し、行動する。
経営は、環境をみずからの力で変革することによってのみ存続できる。 -
成果主義=付加価値主義
教育≒企業の成長 -
出だしは今までの経営思想に対して反旗を翻しているのかと思い、哲学的で解決法が示されないともどかしく読んでました。
しかし、ラッカープランではデータも示され、説得力のあるものでした。 -
まさに今読むべき、マネジメントの本だと思います。沢山のラインマーカーが引かれました!
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世の中に溢れるふわっとした経営論とは一線を画す、歯切れの良い経営論だ。時代を超えて読み継がれているのもうなずける。時代背景を補正して読む必要があるが、時の試練を乗り越えた言葉の迫力は胸に響くものがある。