- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784296107643
作品紹介・あらすじ
原書の執筆は1968年、競争の激化や人件費の高騰などにより企業の大型倒産が相次いだ。
時代の変質を受け、マネジメントの見直しが問われていた時に、経営者の救世主となったのが一倉定だった。
本書は、現代に書かれた新刊書と見まがうほどの新鮮さを有する。時代に左右されない経営の本質を突いていることの証左である。
感想・レビュー・書評
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いい本だと評価が高いのだが、何だか読みにくい。
まず、積読。改めて読み直そう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
記載内容は時代もあるでしょうけれど、目標とその管理について、上っ面ではない、活きた経験をふまえた良書だと思います。
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図書館の返却期限までに読みきれず3章の途中まで。
外部環境+トップ哲学で決まる目標の高さと今を基準に達成できそうな幅から決める目標の高さがあるが
会社の存続に必要なのは前者であって、後者は会社の存続を当然の前提としている甘い考え方だというメッセージ。
平社員の立場だったら後者だけ気にしてても当面はなんとかなるかもしれないけど、市場環境とかその中の相対的な立ち位置を気にする側でいたいから日々の業務に忙殺されてる場合じゃないなと思った。 -
上司から薦められて読了。
昭和の考えなのか性悪説に準拠してる感は否めないが、単なる小手先のマネジメントではなく本物の経営者視点から見た経営本。
■目標設定=社会情勢鑑み、会社が生き残るために必要な数値
社員に忖度して作るものでは断じてない。
■目標設定は上司が独占的にするもの。それを部下にやらせる。達成に向けて試行錯誤するなかに、人間としての成長がある。
間違っても表面上の人間関係に考慮して、設定を変更してはならない。
そういう意味では決める事=経営の役割
■ 目標設定は長期的ビジョンに立って考えるべき。生き残る条件を明らかにし、それを土台にしたトップの意図を載せる。短期間で効果が出るものは、企業の運命には対して影響のない戦術的なものでしかない。
短期的な視点では定量的な目標を決めること(生産性、収益性)
■全ての目標は、必ずチェックしなければならない。各人のセルフコントロールに任せるのは聞こえが良いだけで、ただの怠慢である。これはやり方を徹底管理するという意味ではなく、あくまでチェックするポイントを作るという事。実行面は完全に任せる。
チェックは以下の3点で行う。①目標②実績③不達成の場合の対策。③は原因の究明であってはならない。不達成の理由は担当者側に無限に述べられ、それは責任の所在を曖昧にし、なんの解決にも導かない。それよりも対策を考えさせるほうに力を使わせるべき。
【目標は上司の決意、チェックは上司の執念】
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一倉定さんのマネジメントの考え方をまとめた本。中々厳しい考え方ではあるが、外部環境変化が激しく、企業が継続していくのが難しい状況の中では、当然やるべきことであると痛感した。先行開発費の削減、古い設備の更新の延長など、目先の経営指標に囚われ、今後の投資まで絞りに行っていくのは論外とされており、今の会社の存続について非常に危機感を感じた。
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企業にとって目標とは、生き残るための条件にプラス、経営者の意志、それに尽きる。昭和の時代でも人間関係が目的化して緩んでいたところは人間の弱さの普遍性を感じた。