ネット興亡記 ①開拓者たち (日経ビジネス人文庫)

著者 :
  • 日経BP 日本経済新聞出版
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784296116133

作品紹介・あらすじ

野望、歓喜、破壊と創造、裏切り、絶望、嫉妬、勝利と敗北、再起。ある者は去り、ある者は踏みとどまった――。

ネット革命で、日本を変える。
そんな希望を胸に、若者たちは新時代のパイオニアとなるべく、困難に挑む。

日本のインターネット黎明期を駆け抜けた起業家たちを描くビジネスノンフィクション!

第1章「いつか全員黙らせたくて」――藤田晋、若き日の屈辱
第2章 インターネットをもたらした男――知られざる霞ヶ関との苦闘
第3章 iモード戦記――サラリーマンたちのモバイル革命
第4章 巨人ヤフーと若き革命児たちの物語
第5章 語られなかった楽天誕生秘話
第6章 アマゾン日本上陸
第7章 ギークとスーツ――堀江貴文と仲間たち

感想・レビュー・書評

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  • いまや日本のIT業界ひいては産業界を牽引する、血気盛んだったかつての若者たちの物語。同時代を生きた者(登場人物の方々と比べると恥ずかしながら単に「生きた」だけだが)として臨場感と緊迫感を持って読むことが出来た。これは杉本氏の取材力と筆力によるところが大きいだろう。こうして読むと、海外のGAFAに対して起業家たちの熱量は決して負けていないのに当時の政財界のご意見番や重鎮たちのメンター力や如何に。本書内で登場する幾人かの「良識ある大人」がもう少し居れば「失われた30年」はもう少し変わっていたのかもしれない。日々綱渡りの意思決定と交渉を行い、日々鬼気迫る勢いで働く。いまのインターネット含むスタートアップ業界の勃興は彼らの壮絶な苦労の上に成り立っている。非常に面白い内容。

  • 2022I193 007.35/Su1
    配架書架:C3

  • 「幻のiモードとGoogleの提携」で記載されているとおり、ネット草創期のビジネス模様にはベンチャーだけでなく大企業も登場人物として絡みながら、世界進出の片鱗を掴みかけたものもあったものの、それがその後の成長につながることなく組織の中で消えていったのは悔やまれるところ。

  • どん底にあっても、諦めない心を教えてくれる。心が折れそうになった時に読みたい、読み返したい本。

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著者プロフィール

日本経済新聞編集委員
1975年大阪府生まれ。京都大学大学院経済学研究科修士課程修了。2002年、日本経済新聞社入社、編集局産業部配属。電機、鉄鋼、自動車業界を担当。米州総局(NY)を経て2015年より企業報道部

「2022年 『ネット興亡記 ②敗れざる者たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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