国富論(上) 国の豊かさの本質と原因についての研究 (日経ビジネス人文庫)
- 日経BP 日本経済新聞出版 (2023年4月4日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (552ページ)
- / ISBN・EAN: 9784296117543
作品紹介・あらすじ
市場とは、労働とは、豊かさとは――。経済と社会のしくみ、本質を、わかりやすい例と平易な言葉で解き明かした政治経済学の金字塔。たとえば日本経済新聞を読むように、日常の言葉に移し替えた画期的訳業で甦る不朽の名著。難渋な翻訳調の文章を前に諦めていた方も、今こそ人文・社会科学の代表的古典である『国富論』を手に取るチャンス。
上巻は、「第一編 労働の生産性の向上をもたらす要因と、各階層への生産物の分配にみられる自然の秩序」と「第二編 資本の性格、蓄積、利用」を収録。この二編では、産業革命の黎明期にあったイギリスを念頭に、労働と生産の仕組みを明らかにし、今日の経済学の基礎となる考えを体形的にまとめている。第一編ではピンの製造を取り上げ、分業の進展をわかりやすく説明している。さらに第二編では、分業の背後にある資本の蓄積について深く考察している。
感想・レビュー・書評
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【メモ】
第5章
商品の真の価格と名目価格、労働価格と貨幣価格
人が豊かだとか貧しいとかいうとき、どれだけものを手に入れる力があるのかを意味する
↓
どれだけの量の他人の労働を支配可能か
※分業の確立に伴い自分の労働で生産可能なのはごく一部となる(他人の労働の成果)
労働力→ ←労働力
労働力→ モノ ⇆ モノ ←労働力
労働力→ 交換 ←労働力
(支配・購入出来る労働力の量)
Ⅱ
労働が真の尺度
"労働"こそが当初の対価、本来の通貨
(唯一普遍的)かつ(唯一正確)
※世界の全ての富は元来、労働により獲得
×金 ×銀 ではない
トマス・ホッブス『リヴァイアサン』
富の所有=購買力(富の大小は購買力に比例)
(変動しない)
真の価格:労働に対して支払われる生活必需品と利便品の量
(変動する)
名目価格=金銭の量
商品 ー (労働量) (通貨)
⇅ 一定 ⇅ 不安定
商品 ー (労働量) (通過)
労働だけは価値が変化しない=最終的な比較手段
※ 地代 ー(穀物)安定
ー(金・銀)不安定
商品の種類・時期は場所の違いを超え比較可能
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