国富論(上) 国の豊かさの本質と原因についての研究 (日経ビジネス人文庫)

  • 日経BP 日本経済新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (552ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784296117543

作品紹介・あらすじ

市場とは、労働とは、豊かさとは――。経済と社会のしくみ、本質を、わかりやすい例と平易な言葉で解き明かした政治経済学の金字塔。たとえば日本経済新聞を読むように、日常の言葉に移し替えた画期的訳業で甦る不朽の名著。難渋な翻訳調の文章を前に諦めていた方も、今こそ人文・社会科学の代表的古典である『国富論』を手に取るチャンス。

上巻は、「第一編 労働の生産性の向上をもたらす要因と、各階層への生産物の分配にみられる自然の秩序」と「第二編 資本の性格、蓄積、利用」を収録。この二編では、産業革命の黎明期にあったイギリスを念頭に、労働と生産の仕組みを明らかにし、今日の経済学の基礎となる考えを体形的にまとめている。第一編ではピンの製造を取り上げ、分業の進展をわかりやすく説明している。さらに第二編では、分業の背後にある資本の蓄積について深く考察している。

感想・レビュー・書評

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  • 【メモ】
    第5章
    商品の真の価格と名目価格、労働価格と貨幣価格

    人が豊かだとか貧しいとかいうとき、どれだけものを手に入れる力があるのかを意味する

    どれだけの量の他人の労働を支配可能か

    ※分業の確立に伴い自分の労働で生産可能なのはごく一部となる(他人の労働の成果)



    労働力→ ←労働力
    労働力→ モノ ⇆ モノ ←労働力
    労働力→ 交換 ←労働力

    (支配・購入出来る労働力の量)

    労働が真の尺度


    "労働"こそが当初の対価、本来の通貨
    (唯一普遍的)かつ(唯一正確)
    ※世界の全ての富は元来、労働により獲得
    ×金 ×銀 ではない

    トマス・ホッブス『リヴァイアサン』

    富の所有=購買力(富の大小は購買力に比例)

    (変動しない)
    真の価格:労働に対して支払われる生活必需品と利便品の量

    (変動する)
    名目価格=金銭の量



    商品 ー (労働量) (通貨)
    ⇅ 一定 ⇅ 不安定
    商品 ー (労働量) (通過)



    労働だけは価値が変化しない=最終的な比較手段

    ※ 地代 ー(穀物)安定
    ー(金・銀)不安定


    商品の種類・時期は場所の違いを超え比較可能








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著者プロフィール

1723~1790年。英スコットランドの社会哲学者、政治経済学者。主著に『国富論』『道徳感情論』などがある。

「2023年 『国富論(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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