- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784296118533
感想・レビュー・書評
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23年8月31日、61年ぶりに百貨店でストライキによる休業が行われた。それが西武百貨店池袋本店であった事は感慨深い出来事だった。
堤清二は西武百貨店店長就任の条件の一つとして、労働組合の結成を父の康次郎に要請した、と言われる。そういった経緯を経て流通グループを引き継ぎ、やがてセゾンを解体させていった清二の息吹はいささかでも現在に遺されていた、という事か。
後日読んだ『堤康次郎』にも書かれていたが、父の起業家スピリットを多分に引き継いだ清二は攻めの人であり、家産を引き継ぎそれを次代に引き継ごうとした義明は守りの人であったと言えるのだろうか。どちらが良くて悪い、というものではない。
バブル崩壊前の肥大するセゾンも、崩壊後の解体するセゾンも当時のおぼろげな空気感や、辻井喬としての自伝(的小説)やオーラルヒストリーを通しての認識だった。当時は毀誉褒貶激しい記事が数多かったと想像されるが、時を経た今、多角的に論じた本書は長く手元に置いておく一冊になる。
高知 金高堂本店にて購入。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読んでいて最後の方は泣きそうになって来た。
何かを創造するのに、人生は短すぎるのか。
時代からあまりにもついてこなかっただけなのか。 -
"サピエンス全史
セゾンの歴史
新ラグジュアリー
勝者の思考回路
世界のラグジュアリーブランドはいま何をしているのか
ブランディングという力
本日は、お日柄もよく
小売の未来
小売再生
デジタル小売
創造的破壊(ヨーゼフシューペンター)
セゾンの発想
イシューからはじめよ
レジャーの科学
国富論
1984
変革の透視図
資本主義の中心で、資本主義を変える
世界のエリートはなせ美意識を鍛えるのか" -
エッセイとして面白い
無印、ロフト、西武百貨店、パルコ、プリンスホテル、リブロ、吉野家、ファミリーマートなど。
これらの日本を代表する企業にセゾン(堤清二)が関わっていたとは知らなかった。