世界で一番やさしい考え方の教科書

著者 :
  • 日経BP
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感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784296202010

感想・レビュー・書評

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  • 意見を求めたが、『別にありません。』という若者がいるが、考えてないわけでもない。こういうタイプに勧める本を探して手に取る。

  • すごく良かった。
    考え方を「構造化」し、それぞれを「抽象化」して名前をつけて、「目的や狙い」を説明してくれる。また、具体的なケースをストーリーにして「置き換え」、先輩・後輩、講師(父親)の「立場」での思考や、それをしたことでの「nヶ月後の成果」も体験させてくれる。洞察テクニックが全体で使われている。
    表紙に絵があることで外で読むことにすごく抵抗感があるが、カバーをしてでも何度も読みたい。読むだけでなくインストールしたい。本当に教科書だなあ、と思う。

  • 改めて思考に対する文章化されたものを見ると整理がつき、気づかされる

  • 頭のもやもやが感覚で捉えていることを「体系化」「言語化」して捉え直すことは極めて大きな価値がある。再現性が高まって考える力が向上し、人に考え方を教えられるようになるから。

    ◆考え方の循環サイクル
    ・認知する
    ・思考する
    ・行動する

    はじめから答えは出せない。仮説を段階的に確信に近づけていけばいい。

    ・認知する
    意図を確認する。インプットが間違えると正しく思考できない。情報を自分から取りに行く。文書を正しく捉えるには「素直にそのまま聞く」。一言一句発言された言葉をそのまま書く「ありのまま議事録」をすると、勝手な脳内変換がなくなる。
    状況の認知・・・相手が見聞きしたことを疑似体験できるくらい、状態や情景をイメージできるようにする。主語(誰が)と目的語(誰に対して)を明確にする。

    ■情報収集のコツ
    ・何が分かっていないか
    ・何が分かれば、情報収集が完了したと言えるか
    ・集めた情報は、どう使うのか
    ここが明確だと、情報の渦に飲み込まれずに済む。

    ■タスク依頼時の確認ポイント
    ・動作
    ・期限
    ・目的、背景
    を明確に

    ■思考の4Step
    Step1:問いを書き出す
    Step2: 考えるべきことに順番を付ける
    Step3:問いに対する答えを出す
    Step4: 「具体的には?」「なぜ?」で思考を深める

    ・Step1:問いを書き出す
    何について考えるべきかを整理する。各論はあと!
    考えることをリスト化する。

    ・Step3:問いに対する答えを出す
    初めから正解など出せない。思ったことを書いて見える化する事が大切。ひとつの問に集中し、脱線しない。

    仕事は「作業をやらされている」→「自分で仕事を進めている」感覚を持てると景色が変わる。自分で考えて行動していないと楽しくない。

    思考の足踏みに気づいたら行動。行動によって状況を打破する。行動とは、脳の環境やインプットの情報を変えること。
    ・話す(GPTに壁打ち)
    ・集める(情報収集、ヒアリング)
    ・休む(リフレッシュ)

    ■洞察
    あえて横道に逸れるような問をする。抽象化し他の場面で応用する。繰り返すことで知識、経験が強化され、新しい観点が手に入る。

  • 世界で一番やさしいビジネス教科書の小説シリーズ第3弾。主人公もだいぶ成長して、結婚して子どもまでいる設定に。帯に「若手社員の成長物語から学ぶ人気シリーズ」とあるのに、中堅社員になっているという。

    今回もとても分かりやすく、タメになった。
    「ちゃんと考えて」という言葉は言われることもあるし、自分自身も部下に対して思ってしまいがちだけど、どう考えればいいのかなんてことは説明が難しいもの。
    それを、この本では順次だてて分かりやすく解説されてあって、よく分かったし、もっと考えられる人になっていこうと思えた。

    考え方の循環サイクル「認知する」→「思考する」→「行動する」というモデルは、意識していきたいと思った。
    「認知する」は、言葉を正しく理解するということだけど、なかなかできそうでできないところだよなと思う。メールだとそこまでじゃないけど、口頭だと結構、相手の意図と違った返答をしてしまいがち。ちゃんと相手の意図を理解したうえで話せるようになりた。少なくとも、分かってるフリはしないように気をつけたい。

    何も考えてなさそうな部下の土屋という子については、普通に自分の意見が言える子じゃないかと思った。メールについて、主人公が「相手の背景を考えて書いて」と伝えた意図について話した後に、「なるほど、そうか…。だから一行足せばいいなんて単純な話ではないってことか」なんて自分なりに解釈した返事をしてくれるぐらいだし。
    多分、自分の後輩なら「はい。分かりました」としか言わない。

    自分が考えて対して出した答えが、20点でもいいという話は、いいなと思った。たまに、「完璧主義はやめよう。60点でいい」なんて話を聞くと、「いや、自分は60点もできてないんだよ…」なんて思ってしまうけど、「20点ぐらいならまあ、それぐらいはできてるかも」なんて思えるし。

    後、やっぱり「具体的には?」とか「なぜ?」と考えるのは、重要なのだろうなと。自分もそういうところあるけど、こういうところが話せないと、話が浅いとは確かに思う。自分も気を付けたい。

    「考えるのに時間がかかるんじゃないだ。考えていない時間が長いから、結果的に思考に時間がかかるんだよ」という言葉は、自分のことを言われてる気がした。
    考えるのに時間がかかるというけど、それって考えてるわけじゃないのか…。まあ、30分考えて結論がでないなら、誰かに(主に上司や先輩に)相談するのが良いのだろうなと思う。部下にはそう伝えてるけど、自分はできてるだろうか…。

    「自分なりに考えるのではなく、上司の正解を当てにいく」というのは、心当たりがある。自分なりに考えて資料やプログラムを作ってだしても、細かい指摘をされたうえに、「考えてない」なんて思われたり。まあ、本当に相手のことを考えれて作れているかは確かに微妙なところではあるのかもしれないけど…。

    「学生が選ぶ人気就職先ランキング」について「サッカーをしたことない人が選ぶ人気スパイクランキング」というように喩えていて笑った。確かに、そういう見方もあるのか。
    その時代の人気企業を指標として表すのは、後から振り返ったときに面白かったりはするけど、確かに、あまり意味は無いのかもしれない。

    あとがきに書かれていた「魚の釣り方を自分で考え出せる」という言葉が印象的。こうやって、自分で考えて仕事をできることが、仕事において重要になってくるのだろうなと思う。

  • この本をよみながら、自分の仕事でこまっていることや不安を考え直してみると、やらなければならないことや、仕事の進め方が整理されてクリアになっていく感じがした。
    また、主人公が自分と同じように考えているところが詳細にかかれており、悩んでいるときの自分の思考回路が客観的に見えた。

  • 大前提、考え方には循環サイクルがある
    それが、認知→思考→行動 である
    その過程で気づきを得て、サイクルを回すことで深まっていくのだ。

    以下、一部詳細
    ●思考の4つのステップ
    1.問いを書き出す
    2.考えるべきことの優先順位
    3.問いに対する答えを出す
    4.具体的には?なぜ?で解像度を上げる

    ●なぜ思考に時間がかかるのか
     考える速度が遅いのではなく、悩んでる時間が多い
    →思考の足踏みに気づくこと(自分なりに持つ必要)
     ・書き出している手が止まったら
     ・pptの形式にこだわりだしたら
     ・20分経ったら など
    ●足踏みをどう解消するか
     1.話す(相談、壁打ち)
     2.集める(情報収集、ヒアリング)
     3.休む(脳をリフレッシュ)

    もちろん自分自身としての課題もあるが
    若手にとって相談しやすい状況を作ってあげることは
    めちゃくちゃ大切だと思った。
    積極的に声掛けや相談の意識付けをしたいと思った。

  • 今更ながらお勉強。
    20代に読んで置きたかった。ボリューム十分。
    が、ラノベ仕立ては読むのが結構面倒。

    【備忘録】
    考え方の循環サイクル
    1️⃣正確に認知する
      ①相手の言葉(具体化)
      ②状況(賛成か反対か、思いと事実の区別)
      ③意図(どうして欲しいか、自分の主張は忘
          れる、認知に徹する)
    2️⃣思考する
      ①問いを書き出す→優先順位をつける→
       なんとなくで良いので答を書き出すむ
      ②具体化には?何故その考えに至ったのか?で
       で思考を深める。
       ECRSの法則
      ③洞察する
       抽象化、パターン化、身近なものに置きかえ、
       目的や意図の確認、何年前(後)だったら?、
       先方の立場だったら?、
       どういう影響が出るか?、
       なぜそうなのか?
       どう変えれば変わる?良くなる?か
    3️⃣行動する

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著者プロフィール

ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズ(株)
1980年生まれ。ダイワハウスに入社。08年ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズに転職。以来、計画策定を行うプラニングフェーズを中心に、建築、金融、通信、運送など幅広い業種でプロジェクトに参画。

「2020年 『ファシリテーション型業務改革』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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