- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784296202614
作品紹介・あらすじ
若手システムエンジニアが、予期せぬ大トラブルと出会い、自身の運命を切り開く!
後藤智彦、34歳主任、まじめで優秀だが不安いっぱいのシステムエンジニア(SE)。新技術の急速な進歩と変化、不確実なキャリアパス、そして自分の未来への疑問…。技術・キャリア・未来、ぜんぶ不安……。
大手メーカー系列の中堅システムインテグレーターでSEとして働く後藤智彦。しかし彼は12年働いた会社をやめようと決心していた。後輩に抜かれる昇進レース、生成AIのような画期的な新技術の出現、SEという彼の職業の未来への信頼が揺らいだからだ。
ある金曜日の夕方、後藤は退職願を懐に入れて上司のもとへ向かう。待ち受けていたのは、担当企業のシステムが大トラブルに見舞われたという連絡だった。上司の命で緊急対応に向かった彼はそこで、自分の運命を大きく変える男、五十嵐優一と出会う……
本作は、一夜に渡るシステムトラブル対応の物語を通じて、コンピューター業界で働く若手ビジネスマンが抱える様々な課題に答えます。「ChatGPT」に代表される生成AIのような急速な技術進歩にどう対応すべきか、キャリアをどのように形成するか、昇進や転職成功の秘訣は何か、「稼ぐ」にはどうするか、そしてSEやIT業界には未来があるのか…。五十嵐が語る「37の鉄則」があなたの悩みに答えます。
キャリアや未来に悩む若手ビジネスマン、必読の書です。
感想・レビュー・書評
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ちょっとしたノウハウ,心構えが再認識できる本.
ちょっと「疲れちゃったとき」に読むとよさそう.
・トラブル対応というのは、最もSEの力が試される場
・日本のシステムは必要以上に完璧さを求める
・上司は客、しかもわがままで、わからず屋。そう思ったほうが、諦めもついて、ストレスをため込まない
・上司との相性が悪いなんてくだらない理由で転職するな
・どの職場にも、死んだほうがいいクズなんて最低3人いる
・成功したければ、何かを全部捨てる。中途半端に捨てるではダメ
・喜んでもらえるというのは、人間にとって、とても幸せなこと
・得意なことを1つに絞って勝負する詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
まさかの物語形式だった
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物語形式でSEのキャリアについての思考法を提示している。
転職を考えていることもあり、キャリアについて考えるよいきっかけになった。 -
会社を退職して転職しよと思っているSEの主人公が、トラブル対応にあう話。
客先のサーバー室や休憩室にいる一晩の会話劇だった。
帯にも書いてある通り、SEとしてキャリアに悩んでいる人によさそうな本だと思った。
登場人物はほぼ表紙の3人のみ。よくよく考えると、この3人は全員、トラブル対応の時が初対面と考えると面白い。
主に会話しているのは、真ん中の主人公(後藤)と右のベテラン男性(五十嵐)で、左の女性(春村)は必要だったのかと思ったら、エピローグはむしろその女性の話だった。エピローグだけ見ると、ちょっとしたミステリーみたいだ。
生成AIができて、自分(SE)の仕事は無くなっていくのではないかと思う気持ちは分かるけど、それもしばらくは先だろうなと思う。この本にも書いてあった通り、もしそうなったとしても、仕事内容が変わるだけで無くなるわけじゃないだろうしね。そういう意味では、今からでもAIを活用していくというのが重要なのだろうなと思う。
トラブル対応は『知らねーよ』という気持ちでやるのがいいというのは、なんとなく分かる気がする。トラブル対応がうまくいかなかったらどうしようと考えると、苦しくなるだけだし。もちろん、直そうという気持ちでは取り組むけど、最悪直せなくてもそれはそれでしょうがないと思うのが大事なのかもしれない。
顧客自身もどういうシステムが欲しいかよく分かってないというのはよく分かる。今関わってるプロジェクトでも、とりあえず顧客の要望を「この機能本当に必要なのか?」と思って実装してきたけど、実装したらまた要望が変わるなんていうことはよくあってしんどかった。やっぱり、最初の要件定義が大事なんだろうなと思わされた。
そして、やっぱりSEにはコミュニケーション力が重要なんだなと。ここは本当、自分が苦手としているところだから、改善していきたいと思う。
小説については、台詞がたまに、説明口調になるのはちょっと不自然さがあって違和感があった。「ホリエモンこと堀江貴文さんもそんなこと言ってました」なんて言葉は、リアルでは言わないだろうなと思う(「ホリエモンも言ってた」でいいだろうと)。 -
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