仕事ごっこ ~その“あたりまえ"、いまどき必要ですか?

著者 :
  • 技術評論社
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  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784297106218

作品紹介・あらすじ

★昭和の常識、もうおしまい! 累計20万部突破「問題地図」シリーズ著者・沢渡あまねの新境地

「郵送」「印刷して配布」
「とりあえず打ち合わせ」
「手書き」「メールを送ったら電話で確認」「押印」
「メール添付で圧縮してパスワードつけて、パスワードは別送」
「ひたすらテレアポ」「とにかく相見積り、コンペ」
「年末年始の挨拶や表敬訪問」「スーツ&ネクタイ」「ダイバーシティごっこ」

ちょっと待って、それってホントに必要ですか?

仕事のスピードを遅くし、時間をムダにし、成長機会を奪い、社外の人とのコラボレーションを邪魔し、優秀な人を遠ざける慣習やルール――それが、“仕事ごっこ”。

これまでの常識を、シニカルなものがたり+ツッコミで、笑い飛ばしながらアップデート!

感想・レビュー・書評

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  • オフィス図鑑よりも共感する点が多かった。
    メール送信後に「送信後に電話しろ!常識だろ!」と送信先である他部署の人(目上の方)から怒鳴り口調のメール返信があったときには「え?内容見てんじゃん・・」と思ったが言えなかった記憶が蘇ってきた。メールの後、電話はかかってこなかったけど。
    51冊目読了。

  • 「あたりまえ」を疑わず現状維持のモメンタムに身を任せることからの脱却を手助けする一冊。
    おそらく生まれた当初はそうである必然性があった制度も、時とともに形骸化してゆく。
    しかしここで描かれているような「仕事ごっこ」が蔓延しているのであれば、日本という国はいろいろとまずいのではないだろうか。
    読んでいてそんな不安が去来する一冊でもあった。

  • 昔話風の小話と解説が12話ある。
    小話は著者によると『あそび』の部分である、とのこだが、正直言って蛇足。だれをターゲットにしているかがボケるし、情報量を少なくしている。
    別書に『問題地図』シリーズがあることから、そちらの入門版と思われるが、同様に最新作と考えると物足りないだろう。
    内容は職場の無駄あるある。将来のためにも止めていこうという呼びかけには大いに賛同するが、対案まで行き届いていない。

  • 「マネージャーの仕事は、チームに能力と協力と余力を作ること」
    この一言凄い刺さった。
    上からの言葉だけトンネルする、丸投げで逃げる人も本当はそんな暇が無いって思いもあると思うのですが余力が無いって事は他に逃げられる(優秀?な)人はドンドン抜けるし、辞めていく。
    諦めて主体的にはならず必要最低限の事しかやらなくなる組織になる…。

    仕事ごっこは全員で辞めよう。

  • 正直、会社でおこっていることばかりだけど、変わらないね。だって、年功序列でやってもやらなくてもいいんだもん。今の状況を変えるのは面倒なため、いつまでも仕事ごっこです。

  • 仕事の場で当たり前のように行われていることが、本当に必要なの?と鋭く指摘している本です。

    童話のようなストーリーで皮肉たっぷりに書かれていて、面白く読めます。

    組織・会社を変えるには一般社員ではどうしようもないことも多く、上層部がぜひこの本を読んでほしいと思いました。

    まずはどうやって上司に読ませるか考えます。

  • シンプルで読み易く分かりやすい。うんうん、あるある。
    多様と言うなら古い考え方と新しい考えのコラボレーションが必要。お互いに全面的に否定しないで、いい所を融合し合えば良いんだけど。これが難しい〜。

  • 「印刷して配布」「手書き」「メールを送ったら電話で確認」「押印」「スーツ&ネクタイ」など昔からの慣習のようなビジネスルールが今でもまん延しています。

    寓話のような物語で古臭いビジネスルールに対してわかりやすく問題提起をしています。

    とても読みやすくそれでいてなるほどと多くの気づきがあります。

    今時こんな会社あるの?と思いますがきっとまだあるんでしょうね。

    とても面白かったです。

  • いま、いろんな仕事の現場で起きてる問題をわかりやすく、また読みやすい量でまとめられた本である。
    若手からベテランと全ての世代や、とくに管理部門の人に是非読んでもらいたい一冊だと思う。
    ただし、これは長く経営者をやってる方が理解しないと、現場はかわっていかないかなぁ、、とも思った。
    この本で書かれてる話が、そのうち昔話として語られる時代が来て欲しい。

  • 残念ながら、旧来の「カイシャ」においては程度の差はあったとしても、ほぼすべてのケースが今でも該当するだろう。
    私が、特に共感するのはメール添付ファイルをZipに強制的にしてしまうセキュリティーシステムの導入のアホらしさだ。PCB特措法とか個人情報の法律というのは、「あるべき姿」を盾にして特定の業界を潤わせるための悪法だとつくづく思う。そしてまたビニール・プラの追放令が、善良な人々を騙して社会の生産性を押し下げて不幸な人々を量産するのだろう。
    以上は本書の本筋ではないものの、「正しさの空気感」に徒に従順であるべきという規範の存在が、「仕事ごっこ」を再生産し続けているという意味では、同じ議論である。

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著者プロフィール

作家/ワークスタイル&組織開発専門家
あまねキャリア株式会社CEO/株式会社NOKIOOアドバイザー/
株式会社なないろのはな 浜松ワークスタイルLab所長/
ワークフロー総研フェロー
日産自動車、NTTデータなど(情報システム・広報・ネットワークソリューション事業部門などを経験)を経て現職。350以上の企業・自治体・官公庁で、働き方改革、組織変革、マネジメント変革の支援・講演および執筆・メディア出演を行う。

「2023年 『悪気のないその一言が、職場の一体感を奪ってる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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