図解即戦力 金融業界のしくみとビジネスがこれ1冊でしっかりわかる教科書

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  • 技術評論社
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784297113193

作品紹介・あらすじ

一口で金融業界といっても、銀行・証券・保険・投資銀行・ノンバンクと、それぞれ独自のビジネス世界があります。また、フィンテックなどICTの影響を受けて、もっとも大きくビジネスのやり方が変わりつつある分野です。急激に変化する業界の動向を捉え、金融とは何かといった基礎からはじめ、代表的な5つの業界ごとのビジネスのやり方、儲けのしくみを理解します。

感想・レビュー・書評

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  • 【序章】
    金融とは、「お金を融通すること」。
    具体的には、お金が余っているもしくは今は使わない人から、お金が必要なひどいへ資金を融通すること。

    進む地方銀行の再編
    経営統合 持株会社(HD)を設立し、その持株会社により複数の会社の株式を管理する方法。それぞれの企業を残した形で統合する。 ←→合弁

    AI技術の導入による 経費削減 と 新規市場開拓
    ATMの共同利用や窓口業務の削減
    テレマティクス保険や証券市場への参入

    【銀行とは】
    銀行の3メイン業務 預金 融資 為替
    為替は送金のこと

    信用創造 銀行が貸出を行うことによって、銀行全体として最初に受け入れた預金金額の何倍もの預金通貨を作り出すこと
    例 預金準備率1%の場合、100万円の預金のうち、1万円を日本銀行当座預金へ預け入れ。残る99万円を融資に回せる。99万円を融資したBさんが銀行に預け入れた場合、98万1000円を再度融資できることになる。
    理論上は、100万円の預金から合計9900万円の融資につなげられる。
     こうした仕組みができるのも、銀行に「信用」があってこそ。銀行の信用力が高いため、家計は安心して預金を行い、その預金が何倍にもの貸出となり、その融資をもとに企業は投資を行い、家計は消費する。
     それが経済成長をもたらし、戦後日本経済の牽引役となった。

    【証券とは】
    ブローカー業務 投資家から受けた売買注文を取り次ぐこと
    ディーラー業務 証券会社のお金を使って投資し、売買益を稼ぐこと
    アンダーライティング業務 証券会社が行う「引き受け・売り出し業務」企業が発行する株式、債券を買い戻す、売り出すのを引き受けること 新規上場のIPOが有名
    セリング業務 新しい株式や債券の販売「募集」、すでに発行されている株式や債券の販売「売出し」 
    あくまで販売委託であるため、売残りを返品可能。←→アンダーライティング業務
    書店と出版社の関係

    【保険とは】
    公的機関が運営を行い要件に当てはまる人は強制加入となる「社会保険」と、民間保険会社が運営し自助努力となる「民間保険」がある。
    社会保険:医療保険 公的年金保険 雇用保険 労災保険 公的介護保険 の5種類
    民間保険:生命保険 損害保険 病気や怪我など第三分野の保険
    ※共済は消費生活協同組合法により規定。相互扶助を目的とし、営利を目的とせず、割安な掛金で保障を得ることができる。

    【投資銀行とは】
    主に事業法人を相手に、株式や債券の引き受けといった資産調達業務、M&Aのアドバイザリー業務などを行う金融機関。 ←→商業銀行(通常の銀行)
    業務内容はどちらかというと証券会社に近い。
    間接業務ではなく、主に直接金融による資金調達を支援、実行する。

    4大部門
    投資銀行部門 主にM&A、株式や債券の引き受け、資産を担保に資産を調達するアセットファイナンスを行う。 2019年のM&A 2500件程度
    マーケット部門 銀行などの機関投資家に株式や債券などの販売を行う。営業力が問われる。
    リサーチ部門 機関投資家へのアドバイスや投資判断を行う上で必要なレポートを作成。マーケット部門のサポート。
    アセットマネジメント部門 法人や個人の資産運用を行う部門。投資信託。

    【ノンバンクとは】
    お金を貸すなど与信業務を中心とした金融機関。銀行などと異なり、預金の預け入れや振込などの決裁機能を持たず、金利は銀行に比べて高い。 銀行などから資金を借りて、その資金をもとにお金を貸す 又貸し。 消費者金融や事業者金融、クレジットカード会社、リース会社、ベンチャーキャピタル、質屋など多くの形態に及ぶ。
    人口減少、金利引下げ、貸付金額の縮小により、日本市場は縮小。人口増加と消費拡大を鍵に、東南アジア市場に活路を見出す。

  • 桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
    https://indus.andrew.ac.jp/opac/book/644649

  • 金融業界と言う大枠の仕組みがわかるので、便利。かつ年次で更新し、新しい教科書として手元に置いておきたいですね。金融関係は、大きな枠組みの学習もそうですけど、基本的には新しいもの、変わっていくものの割合も大きいですからね。そこは大事なUPDATEのポイントです。

  • 金融業界の全体を俯瞰して見る事ができた

    それと同時にM&Aセンターに不安を感じてきた

  • 2021/05/16

  • 最近刊行された同著者の「金融のしくみ」と重複している部分もあるが、業界という軸足で大変わかりやすくまとまっている。
    2冊とも必要かどうかは微妙

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著者プロフィール

岐阜県大垣市出身。慶應義塾大学大学院商学研究科経営学・会計学専攻修了。在学中にCFPⓇを取得する。その後、証券会社にて営業、経営企画、社長秘書、投資銀行業務に携わる。2007年11月にスキラージャパン株式会社を設立。現在、富裕層個人の資産設計を中心としたマネー・ライフプランの提案・策定・サポート等を行う傍ら、資産運用に関連するセミナー講師や講演を多数行う。著書に『図解即戦力 金融業界のしくみとビジネスがこれ1冊でしっかりわかる教科書』(技術評論社)、『ゼロからはじめる!お金のしくみ見るだけノート』(宝島社)、『あなたの街でも砂金が採れる!?〜令和時代の砂金採り入門〜』(Amazonオンデマンド)など多数。

「2020年 『徹底研究 ドクターマーケット開拓術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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