本当は私だって数学が好きだったんだ 〜 知りたかった本質へのアプローチ〜 (知の扉)

著者 :
  • 技術評論社
3.71
  • (1)
  • (3)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 47
感想 : 9
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784297117320

作品紹介・あらすじ

長岡亮介先生の「数学的な思考とは何か」に続く書籍です.今回は,「数学教育」に焦点を当てます.算数,数学って本当はどんな学問なのか,数学教育でこそ実現できることは何か,数学の不得意,好き嫌いを生むのは何か,分かり易い数学の価値とは?といった話題から,21世紀社会だからこそ可能な数学教育など,盛りだくさんの内容でお届けします.
私たちが学んできた算数・数学は一体何であったのか,考えさせられる内容です.大人になってからでも感動するような方程式との出会いがあるかも,と思わせてくれます.
「数学は何の役に立つのか?」「数学は暗記!」と思っている方にもお勧めします.
先生が長年教鞭をとってこられた津田塾大学での特別講演,教員免許講習会,全国指導者講習会,日本数学会秋季例会やTECUMにおける講演を元に編集.

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ☆講演内容まとめたもの・明治数学科先生・記念出版?→時短で!

    津田塾→大東文化→放送大学→明大数学科
    Compensation of errors ×過ちの償い 〇誤差・近似のこと
    大東文化大学時代 電子計算機室・今なら脆弱なPCが鎮座
    欧米と日本の差

    京都の人は鱧(はも)が大好き 高級ワインでも渋くて苦い、飲みにくいものあり 水戸の納豆→アンモニア臭が強くてびっくり

    因数分解のたすき掛け・教えているのは日本だけ・一般的にはできないが、たまたまできる数字を問題としている

    Mathematics 数学 明治時代の翻訳の失敗例・数は関係ない

    二等辺三角形の両低角が等しい☆角の二等分線を引く・2辺挟角が等しいので合同な2つの三角形/垂線が引ける理由→合同な三角形・2つの角で角度は直線・1つの角度は90°

  • 一応、内容的には中高の数学の先生が主たる対象読者だろう。
    が、中高生も数学者からみたカリキュラムや先取り学習の問題点を知っておいて悪くはない。ざっと目を通すことをオススメする。
    第一章で駿台講師時代への言及がないのが不自然な感じがする。

  • 予備校やら大学で数学を教えていた数学教師の講演をまとめたもの。この人は東大の理学部数学科出身でゴリゴリの数学畑である。
    内容は現在の数学教育に対する文句。それである。確かに数学はもちろん、それ以外にもフランス語ロシア語などにも詳しく博識で、いろいろなことに対する不満が語られている。

  • 請求記号 410.4/N 18

  • 数学の可能性、威力をせつせつと説き、現状の数学教育のダメさ加減を滅多切りしてる。

    ラディカルに考えることができるのが数学なのだ。ニヒリズムの中で意味という希望を見出せるのが数学なのだ。

    *誤植
    P93 上から10行目の後半で、n_C_k a b^(n-k) → n_C_k a^k b^(n-k)

全9件中 1 - 9件を表示

著者プロフィール

NPO法人TECUM理事長

「2021年 『新しい微積分〈下〉 改訂第2版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

長岡亮介の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×