- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784299004413
作品紹介・あらすじ
日本の警察機構の中――通常の捜査では手の届かない巨悪に対し、
超法規的手段で立ち向かう非公式の組織が存在した。
シンプルに「互助会」とだけ呼ばれるその組織を構成するのは、
様々な理由から殉職を偽装し、家族も戸籍も失い「死人」となった元警官たち。
そんな「死人」の一人である伊藤は、ある日互助会の元締・如月警視正から呼び出しを受ける。
そこで与えられた仕事は、新人「死人」の井上元巡査部長の教育係だった――。
死人となった警官たちが、各々の特殊技能を駆使し、社会の裏にのさばる邪悪に食らいつく!
『ガーディアン 新宿警察署特殊事案対策課』の鷹樹烏介が贈る、異色警察小説新シリーズです。
感想・レビュー・書評
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超警察小説かな。警察では対処できない悪に超法規的に鉄槌を下す「互助会」という組織の話だ。相手は、黒社会を基盤とした多国籍犯罪組織。カジノの利権獲得を狙う警察官僚を取り込んだり、カジノをマネーロンダリングの手段にするのを狙っているのだ。内容はえげつないが、主人公伊藤たちの心理を結構細かく追っていて面白いし、展開に迫力がある。ただ、文頭に「なので」が頻発するのでげんなりする。小説にこの言葉は使ってほしくない。
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鷹樹烏介『警視庁特任捜査官 グール』宝島社文庫。
通常の警察捜査では対応出来ない巨悪に対抗するために警察機構内部に作られた超法規的非公式組織『互助会』の活躍を描く新シリーズ第1弾。
予想外にハードな常識破りの警察小説だった。登場人物も個性的で、なかなか過去から逃れられない主人公の伊藤、破壊することに命を賭ける大男の黒澤、実は物凄い美形のコンピュータ・オタクの魔法使、 『互助会』を束ねる如月と一筋縄ではいかない連中ばかり。
『互助会』を構成するのは、様々な理由で殉職扱いとされ、家族や戸籍を失った特殊技能を持つ元警官たちで、彼らは『死人』と呼ばれる。『死人』の伊藤たちは常軌を逸した半グレ軍団と対決する。血で血を洗う闘いの果てに……
本体価格720円
★★★★ -
空気感染化した新型インフルエンザウィルスを巡る、国際的な陰謀劇。最後がちょっと物足りないかなと思うけど、日本が舞台だから、そうそう派手なアクションには持ってけないかな。
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著者初読み。
ブクログのレビューを見て、気になっていたけど、いざ本屋で見ると、予想出来ない内容で躊躇してしまっていた。
今回続編が出たので、思い切って、読むことに…
表向き殉職した警察官に他人の名義を与え、合法で裁くことの出来ない事件に踏み込んでいく「互助会」。
これまでにない設定だし、実際の名前の他に「互助会」用の他の名前も出て来て、とにかく読んでいて、難しいと感じる。
それでも、あっと言う間に100ページぐらいまで進んでしまうのだが、やはり設定が理解出来ず、もう一度最初から読むことに。2回目にして、「互助会」の意味が分かったぐらい難解。
やっと「互助会」が理解出来たところで、敵とのやり取りがこれまた頭脳戦で難解。
ところどころ一人称の「俺」が出て来ても、誰のことやら、途中までは分からないで読んでいた。
後半は警察署丸ごと襲撃して、女性警官を拉致し、強姦するなど、バイオレンスのシーンが多く、ちょっと読んでいて、気分が悪くなることも…
登場人物があっさり死んでしまうのも、微妙。
でも、何とかラストに覚えた「俺」こと伊藤、暴力バカの黒澤、ITに長ける「魔法使」、その「互助会」を束ねる如月が次作ではどんな敵に立ち向かうのか?
ちょっと楽しみになって来た。
とにかく如月がどんな人物なのか、気になる! -
バイオレンス好きにはいいかもだけど、なんか救いがない…。
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余りにも弱い特殊部隊で魅力0です。これでは期待出来ない。残念ですがこれが最期のさくひんです。
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鬼滅隊みたいな、ここまでぶっ飛んだ設定だと頭を使わず読めて面白かった。
最後があっさりとした終わり方だと感じたが、それが強さや怖さなのかなとひとりごちた。
個人的に昔の生活圏内が舞台だったので頭の中で聖地巡礼してしまい、住変した警察署がねぇ…とそう意味でも楽しめた。 -
2021/06/04 70読了