行動心理捜査官・楯岡絵麻 vs ミステリー作家・佐藤青南 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

著者 :
  • 宝島社
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  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784299016140

感想・レビュー・書評

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  • 佐藤青南さん、女性だと思ってましたぁ。
    そこが一番のびっくり。
    なんかまた新たな敵が出来てしまった感じなんですけど。

  • 06月-10。3.0点。
    楯岡絵麻シリーズ。佐藤青南のオンラインサロンの参加者が、青南を批判する人間を殺害。殺人を指示したのは佐藤青南なのか。。。

    心理に精通し、一筋縄に行かない佐藤青南。ヒネリは少しだけど、まあまあ面白い。
    次作から、また新たな敵か?

  • 初めてこのシリーズを読んだ、ドラマ化されそうだなという印象だった。ある程度とっつきやすく、良より並の評価をもらえそうな作品だと感じた。

    根底にあるテーマは、「本質」だと感じた。芸術と模倣は切っても切れない関係だと思うし、それをテーマにした作品で内容は一貫していた。
    売れることと作品の評価は別だが、売れなければ評価されないという矛盾など言いたいことは伝わるし、考えるべきテーマだと思うので、表現力がもっとあれば面白い作品になったと思う。


    読みやすかったが、心理学の用語と解説を多用していて、専門書を軽く読んだ人がその表面知識を使ってるようで、もったいないと思った。もう少し内容を濃くして、心理学を謳うのだから心の機微を深く書いたらさらにいい物になると感じた。


    一つ気になったのは、流れと登場人物や話の構成が知念さんの天久鷹央シリーズに似ていた。本作でその名前を出すぐらいだから好きなのかもしれないが…盗作とオマージュの境界について述べていたり、盗作しても実力が伴わなければ駄作になるようなことを述べていたり、最後に次作に繋がるような内容を持ってきて売ろうとするあたりが皮肉がきいてると感じた。




  • このシリーズの最初はとても面白いと思って読んでいましたが、だんだん同じパターンだなと思うようになってきてしまいました。

    この巻では作者が登場しますが、ただ単に同じ名前同じ職業というだけでご本人自身としての描写ではないと思いますので、そうなるとわざわざ同じ名前を使う理由が見当たらないと思いました。ファンサービスということでしょうか…?
    むしろご本人を連想してしまうのに全く別のキャラクターだから読みにくかったです…。
    もし限りなくご本人そのままの設定や性格などで登場するのであれば面白い試みだと思うんですが、私には響きませんでした。

    次回につなげるようなラストも、「まだまだシリーズ続けるぞ〜次も読んでね〜」っていう感じに思えてしまってスッキリしなかったです。

  • シリーズ第9弾。。小説家志望のフリーターが通り魔殺人事件をおこす。宗教団体的様相を呈していた「佐藤青南」という小説家のファンが集まったオンラインサロンが浮かび上がる。殺人へ駆り立てているのは佐藤青南なのか?謎解きよりもどちらかと言えば出版業界の裏を描いている感じかな。小説家の名前が「佐藤青南」である必要性が感じられなかった。

  • 楯岡絵麻シリーズ9作目。本来の楯岡シリーズの主旨(趣旨かも)から外れるストーリと内容だが、著者自身を承認欲求の強いサイコパスで登場させる大胆な設定は面白い。オンラインサロンの影の主宰・広瀬を次の事件に誘うラストからも続編に期待してしまう。

  • 初めて読む作家さん。
    キネシクスとキネシクスのバトルが面白い。
    容疑者の名前をどこかで見た気がすると思ったら、作者の名前だった。それにどういう意味があるのかは、よくわからなかった。

  • 約2年半振りに読んだ9作目。エンマさま、ちょっと苦戦。しかし、あるあるの話だな。本当にあるかどうかは知らんけど。そして気になるラスト・・・

  • なんとなく書店で見かけたのが読むきっかけ。
    手にとって「このシリーズってTVドラマでやってたな」と出演の俳優を思い出し購入。
    青南作品は初めて。

    作者と同名のヒールと主人公との対決!
    「企画ものじゃん」という冷めた読み始め。

    最初は退屈に思えたが
    業界の裏話的なものを交え
    実際そのように思っている作家もいるんじゃないの?と想像させられ、
    いつの間にか物語は中盤から終盤へ。

    読んでる気持ちも物語の展開に乗せられ、
    最後のクライマックスへ。
    事件解決と思ったところで次回につながるようなにおわせ。
    企画に乗せられたのかもしれないが有意義であった。

  • 楯岡絵麻シリーズ。
    図書館でこのタイトルを見かけて、「??」となった。
    佐藤青南が、楯岡絵麻シリーズに??
    誰か楯岡絵麻に模した人との対談??
    と、疑問符だらけ。

    中身を見たら、普通の小説。
    小説の佐藤青南に慣れるまで、すこし時間がかかってしまったが、中身はすごくおもしろかった!

    キネシクス対キネシクス。
    それは、それはかなりのハードルの高さ。
    最終章で種明かしがされた時は、驚愕した。
    まさか、そうくるか!!!と。
    うまいなー。。。
    すごい。。

    そして、最後の最後。
    楯岡絵麻に再び挑みに来るのか⁉︎
    次回作があるならば、かなり楽しみ!!

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著者プロフィール

佐藤青南
一九七五年長崎県生まれ。「ある少女にまつわる殺人の告白」で第九回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞を受賞し、二〇一一年同作でデビュー。一六年に『白バイガール』で第二回神奈川本大賞を受賞。ドラマ化された「行動心理捜査官・楯岡絵麻」シリーズ、「白バイガール」シリーズ、絶対音感刑事・鳴海桜子が活躍する『連弾』『人格者』『残奏』など、著作多数。近著に『犬を盗む』『ホワイ・ダニット 行動心理捜査官・楯岡絵麻』『ストラングラー 死刑囚の逆転』がある。

「2023年 『残奏』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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